まずは誕生春日部本店 匠大塚巨艦始動

日本最大級・匠大塚春日部本店

日本最大級・匠大塚春日部本店

6月29日、匠大塚春日部本店がグランドオープンした。前日、テレビ、一般紙、専門紙らマスコミを招き、内覧会を開催、広域市場へアピールした。

本店1階エントランス
本店1階エントランス

西武春日部店を買収した同本店は、地下1階は春日部市の石川市長、春日部東口商店街らの要請もあって生鮮食料品など消費頻度の高いスーパーのテナント入居。また最上階の7階は旧百貨店時代同様の飲食店のテナントを予定したが、オープンまでの入居確定はみず、1階から5階まで27,000m²の匠大塚専用店舗となった。

4月頃からの春日部東口商店街の活性化にからんで匠大塚の出店がにつまり、夏祭りの7月9、10日に合わせたオープンの垂れ幕が下がった。さらに6月末のオープンと早め、時間との競争に終始した特急出店だった。納入メーカーは国内約50社、海外同30社、全体で80社の製品約15,000点が売り場を占めた。

大塚勝久会長のコンセプトは、内外の高級製品を展示する。物づくり(匠)の文化的価値を市場に示す、という点では限られた時間内で「長谷川等伯の柳橋水車図」を構図にした蒔絵箪笥、奥山清行氏のコンセプトカー「Kode7」など、また、40、50万円から300、400万円台の和洋家具、和家具、桐タンスなど高額品を展示したが、広大な売り場面積の約半数近くはボリュームゾーンを狙った6、7万円台のソファや、ダイニングセット、また価格のこなれた単品ボード、ベッドなどを展示した。

春日部本店店内
春日部本店店内

オープン時の従業員数は約80人で、数回に亘る会社説明会で旧西武時代の女性らが応募、正社員として採用した。とりあえずは誕生させた、と同社では語るが、人員や商品、海外へのオーダー品など、まだこれから詰めていく、という店内スペースの配置ぶりだった。オープンは10時半だったが、小雨の中約200人ほどが開店を待った。

旧西武百貨店をセブン&アイから取得した額は公表されていない。今後の課題として ①高級家具からミドルまでの耐久消費財販売で、地域活性化が担えるかどうか ②広域商圏を視野に入れたうえで、時流と顧客ニースが、勝久会長のいい家具、いい暮らしの文化志向、高度な技能、匠のものづくりに、ユーザーが理解と魅力を示すかどうか、そうしたチャレンジビジネスの行方が注目される。
なお6階は倉庫、7階には剣道場も設置する。

イオンモールの周辺に約7,000坪の土地活用も

大塚勝久会長が所有する市内下柳の土地は、大塚家具時代に取得し、東口のイトーヨーカ堂旧店舗を使用する大塚家具春日部店の新店建設を構想していた。しかし、勝久氏が大塚家具を退社、匠大塚を創立した過程の中で同氏が取得した。この土地に物流センター、修理再生工場などを建設、春日部は首都圏における家具の街というブランドのもと、全国ひいては国外からも集客する、という壮大な構想を語っていた。

今回の新本店オープンに当たり、記者会見で「家具業界には競争相手がいない。当社の事業展開は同業の真似ができない」と語ったが、事実、業界からは「勝久氏は何をしてくるか意表を突くところがある。春日部本店も同氏ならやり遂げるだろう。家具業界の為にも是非、成功して欲しい」(某販売店オーナー)という声も聞かれた。ちなみに下柳はイオンモールが営業展開、今年、島忠がワンフロアーの店舗をイオンの脇に構えた。春日部東口の大塚家具、岩槻のニトリ、杉戸の東京インテリア家具そして先の2店が加わり、巨艦の匠大塚がそのセンター的存在として重視されている。

正面入口
正面入口


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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