コンフォテリア2016開催 ゆったりと商談ができる展示会

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メーカー合同新作家具仕入大会・コンフォテリア2016が5月31日、6月1日の2日間にわたって東京流通センター(東京都大田区)で開催された。

会場風景
会場風景

実際の商談につながりやすく、なおかつゆったりと商談ができることで好評の同大会は、2日間で720社が来場した。都心からのアクセスも30分程度と良く交通の便が良いことも来場者の増加に寄与したと、主催代表の鵜飼省三氏は語った。

今回は27の出展社が終結したが、うち半分近い11社が新規出展となった。各出展社が「今ほしい商品、今売れる商品」を提案できるよう、柔軟な発想で展開を行っていた。


ユートップ「スカーラ」
ユートップ「スカーラ」

ユートップ(愛知県一宮市)は、今年の新製品としてスライドベッド「スカーラ」を展示した。災害対策や観光開発など、近年国内においてはベッドに対してニーズが高まっている。そうしたニーズに対応すべく、限られたスペースの中でも使用できるように開発されたのが同製品だ。最大の特徴は、セカンドベッドを、エクストラベッドではなくフルパッドで使用できること。ベッドの下部からスライドする形だが、最大厚み25cmのパッドがセット可能で、エクストラベッドとは異なる上質な寝心地をもたらす。また、床面高さは858mmと、従来の2段ベッドよりも低床で、圧迫感を軽減。床板にはスノコを採用しているため通気性に優れるとともに、枕元にはLED照明と電源コンセントを配している。家庭用としても、またホテルなどコントラクトとしても利用可能な製品となっている。こうした特徴ある製品によってマンネリ化しつつある販売店に新たな変化をもたらすとともに、より付加価値の高い製品開発にこれからも注力していきたいと同社。


光グローバルトレーディング「ボーネ」
光グローバルトレーディング「ボーネ」

光グローバルトレーディング(群馬県前橋市)は、新製品となるダイニングセット「ボーネ」を展示した。天板に無垢材のアカシアを採用した同製品は、アカシアのシックな質感を前面から醸し出している。高価格でもなく低価格でもない中価格の商品ニーズの高まりを受けて開発された同製品。従来価格を抑える策として、ダイニングチェアには独立した椅子ではなくベンチを提案する傾向があったが、同製品には合板とファブリックスを組み合わせて作られた独立チェアが付属する。顧客ターゲットとしては、20歳代後半から30歳代の、特に家庭を持ち始めた世代を対象とする。家具専門店での販売がメインとなるが、今後は住宅産業との連携販売も視野に入れていると同社。


すえ木工「マテリア3」
すえ木工「マテリア3」

すえ木工(岡山県津山市)は、新作となる壁面収納ユニット「マテリア3」を展示した。「マテリア」シリーズをはじめ、これまで多くの壁面収納を手掛けてきた同社。さらなる高品質化を目指して、より複雑化する顧客ニーズに対応するために製作されたのが同製品だ。最大の特徴は、天然木本来の色を前面に出している点。既存製品と同様国産材を使用しているが、既存はこれに着色を加えていた。40歳代以上で落ち着いたクオリティを求める世代に訴求すべく、木本来の色を感じてもらおうと無着色だ。価格帯としては、既存品の1.5倍程度高価格となるが、幅や高さのオーダー範囲も広くとっており、より使い心地のよい壁面収納となっている。他にも随所に同社が取得した特許技術が採用されており、同社技術の集大成となっている。今後は、やはり新築住宅およびリフォーム市場に対しても強くアプローチしていく考えだ。


松田家具「プリマ」
松田家具「プリマ」

松田家具(福岡県大川市)は、新製品となるダイニングボード「プリマ」を発表した。「限られたスペースの中で最大限の収納」「安心・安全」をコンセプトに開発された同製品は、既存製品の奥行490mmよりも40mm小さい450mmの奥行となっている。本体の素材にはプリント化粧合板を採用し、カウンター部には傷や熱、薬品に強いメラミン素材を採用しているため、長期間にわたって安心して使用ができる。また、引き戸部分に関しては、「ポリプレート」を採用しており、ガラスよりも割れにくく軽量で扱いやすくなっている。さらに、ワンプッシュで引戸をロックできる機構「とじまる君」や上台の開き戸に耐震ラッチを採用しているため、耐震対策も万全だ。また、開き戸には手がふさがっていても開閉できるようプッシュオープン方式を採用。各引き出しには小物の整理に便利なドアポケットやホットプレートなど平べったい器具の収納棚が内蔵され、他にもダストボックスが収納できる大型引き出しを取り入れるなど、あらゆる利用シーンを想定し使い勝手のいい製品となっている。なお、製品カラーについては30色がラインナップされており、各利用者の嗜好に応じた製品導入が可能だ。同製品によって都市部のホームユースに対応していくとともに、今後も「ポリプレート」を使用したさらなる製品開発を推進していく。


第一産業高山本店「悠プレミアム」
第一産業高山本店「悠プレミアム」

第一産業高山本店(岐阜県高山市)は、リビングセット「悠プレミアム」を展示した。同社の「悠」シリーズは、15年近く販売されているロングセラーだが、リビングとダイニングの融合を目指した同製品はその最上級となる。一番の特徴は、より濃い色を求める顧客の声を反映して、木部の塗装は、オイル塗装を駆使した黒とこげ茶の中間色にし、古代色を帯びた既存の製品にない高級感をもたらす点だ。また、椅子やダイニングソファについては、座面を床でも利用できるよう、脚を取り外せる構造としたのも特徴だ。特に近年においては床に座って生活する和の暮らし方を好む世帯が増加しており、また国産材を用いた国内製であるため、特に国産の家具で和の暮らしを実現したい世帯をターゲットとしている。同製品の登場によって塗地と張り地のバリエーションが拡大し、製品選択の幅がますます拡大されたことになる。また、今までのダイニングソファに加えて背のないベンチタイプも追加されたため、より求めやすい価格での製品提案が可能となった。


アーバン通商「あなただけのソファ」
アーバン通商「あなただけのソファ」

アーバン通商(さいたま市南区)は、張り地や形を自由に選択できる「あなただけのソファ」を展示した。カスタマイズできる自動車のように、消費者各人が己の嗜好を体現できる自己実現型商品が好評を博している昨今、同社も多様なニーズに対応できる製品作りに着手した。そうして発売されたのが同製品で、10種類の本体デザインと36種類の張り地、合計360種類のソファの中から、自分の嗜好や部屋に合わせたソファが選択できる。オーダーを受けてから国内の自社工場で製作する製品で、生地にホルマリンは含まれていないため、万一、子どもが舐めても安全な仕様となっている。また、ソファ自体も脚が低めに作られており、床に座る和の暮らし方にも適している。主に20〜30歳代のファミリー層や単身者をターゲットとしており、価格帯は既存品の1.5倍程度となる2万円台。今後は本体デザインと張り地のバリエーション拡大を図る。


東馬「Groove」
東馬「Groove」

東馬(佐賀県神埼市)は、デスク・ワゴン「Groove」を展示した。木のぬくもりが感じられる、ナチュラルテイストな製品だが、最大の特徴は、デスクの天板に厚さ0.6mmのブリキを用いている点だ。ナチュラルオークとブリキという異色の組み合わせで、よりスタイリッシュでレトロな雰囲気を醸し出している。ワゴンについては引き出しの表面を溝のように施しており、デスクと組み合わせることで、北欧製の家具を想起させるという。また、同シリーズの一つとして、ブリキ天板を用いたセンターテーブルも合わせて展示されていた。いずれも30〜40歳代の単身者をターゲットとしている。今後は住宅産業と連携したパッケージ販売にも乗り出していきたいと同社。

このように各出展社が特徴を持った製品を800m²の会場に展示した同展は、今年は720もの来場社を集めた。来場社が年々増加していくにしたがって、展示製品のクオリティも向上していると代表の鵜飼氏は語る。来年の同展で、どのような製品が展示されるか、非常に興味深い。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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