家具・インテリア業界も注目 第94回 東京レザーフェア開催

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第94回東京レザーフェアが6月16日から17日まで都立産業貿易センター台東館で開催された。51社、9団体が出展し、2日間で5706人の来場があった。主催は資材連(東京都台東区浅草 西谷秀機理事長)。鞄や靴、洋服に使う皮革素材を卸す業者が集まり、それらを製造するメーカーや小売店に向けて紹介・商談する展示会である。ここ数年、業態や流通の変化により、来場者のカテゴリーが横に広がっていった。その顕著な例が家具・インテリア業界の来場者だ。今回は113人と全体の2%に過ぎないが、回を追うごとに着実に増えている。その証拠に、出展社に家具・インテリア業界の人は来られたか?と聞くと、「つい先ほど、カッシーナの人が来られた」、「注文数は少ないけど最近、家具関係の人たちとの商談が増えた」という声があった。

展示会の構成は4〜7階までのフロアを使い、トレンドラボラトリー、各出展社と団体の展示、トークショーなどのイベントスペースも設けられている。

トレンドラボラトリーの会場
トレンドラボラトリーの会場

トレンドラボラトリーは来年のファッション業界における皮革の流行を占うスペースとして34社・団体が一押しの革素材を展示し、来場者に人気投票をしてもらう企画だ。素材にもそれぞれブランドが付けられ、ヌメ革からタンニン鞣しや加工した革など様々だ。種類も牛革から羊や豚、ファブリックスまであらゆる製品が展示されており、素材加工の多様性が表れている。今回展で一番人気を集めたのは、冨田興業の「ドドリアMS」だった。

個別出展社では、唯一家具用をメインにしたミドリオートレザーは、セミアニリン仕上げの皮革を展示した。国内・海外共に自社工場を持ち、家具向けの皮革販売では一番の売上を持っている。ソファ用の素材はシュリンク革が多いが、今回はより滑らかな質感を出したセミアニリン革を提案した。

家具・建築業界ルートにいち早く取り組んだ田村光商店
家具・建築業界ルートにいち早く取り組んだ田村光商店
家具業界からも注文がき出した久保柳商店
家具業界からも注文がき出した久保柳商店

田村光商店は、自社で企画しヨーロッパで製造した皮革を展示した。特徴としては、多彩なカラーバリエーション、一工夫凝らした、穴や型押しをした皮革などを提案した。同社は、牛革だけでなく、羊や馬、ヤギ革など様々な皮革を販売しており、建築や家具ルートにも対応できる在庫と提案力に定評がある。
久保柳商店とカナメは共に鞄、靴、洋服メーカー向けに卸を行っているが、大き目の素材や耐久性の高さから家具ルートへも少しづつ卸している。カナメは墨田区に本社工場を持ち自社で企画、なめしも行っている。

トークショーの様子
トークショーの様子

トークショーは、デザイナーの坂部三樹氏、繊研新聞の記者五十君花実氏、三越伊勢丹バイヤーの寺島真理氏が革の魅力や新たな市場価値の創造などを語り、今までにない市場や製品を開拓したいなどと話した。また、12月に開催される次回レザーフェアの目玉企画である革のファッションショーに使うコラボレーション企業をその場で決めるなど、熱気と緊張の溢れたトークショーとなった。

次回のレザーフェアは12月8日から9日まで。人気の「レザーファッションショー」も併催する。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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