ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(1/23)

ドイツの生産地の現状と事業

コラボで開発し新住生活を提案

デュッセルドルフから北東に100㎞、レーバ・ヴィーベン・ブルック町、ここに家具メーカー17社がメーベル・マイレという組織を構成する生産地がある。この集団が最近、注目を集めてきた。日本を含め今後の生産地の行き方に多くの示唆を持つ。ドイツならではの独特の産業構造体で、いうならば開発型製造卸という括りになる。

ブルック町の住宅
ブルック町の住宅

まず、ドイツを代表するブランドメーカーの協力工場といった性格と、ガラントメーベルなど日本にも馴染み深く、ジェフサを通じて関係を持つ生産開発機構の繋がりのなかで生産活動をしてきた。いわば協力工場としての存在で今日に来た。

その生産グループが、6月初旬、海外の家具専門のマスコミ7社(ドイツ、オーストリア、オランダ、韓国、ベルギー、ロシア、日本)を招き、組織と主要メーカーの国際市場へのアピールを行った。国際家具出版連盟の加盟社メーベル・マルクト(ドイツ)の肝入り、筆者の古い友人のメルケル氏がメーベル・マイレの依頼によりコーディネートしたものだ。

余談だがデュッセルドルフはケルンまで列車で小一時間。ケルンメッセでホテルが取れない日本からの訪問客の多くがデュッセルドルフのホテル日航に泊まり、鉄道の駅からメッセの駅まで、その徒歩の便利さを利用したものだ。筆者もケルンメッセの会場前に大型ホテルができるまで、その定番コースを利用した。日米観光の設営だった。

Loddenkemper 社 ショールーム
Loddenkemper社 ショールーム

馴染みのデュッセルドルフから100㎞に、こうした家具生産地が存在し、かつ組織を成して、共同事業的な販売促進を行っていることを初めて知った。同時に1967、8年頃、イタリアのメダ、カンツ地方にオッタゴというグループがあり、訪問したことを思い出す。

カッシーナ、ベルニーニ、B&Bなど約7社でグループを組み、共同ショールームを設けてヒット商品の開発と国内外への販促を行っていた。このほど訪問したデュッセルドルフの北東部の町ブルックも、同じ匂いを持った生産地だった。

製品は大きく分けて3つ。ソファ類、棚物・収納、ベッドルームなど。これらのメーカーが得意な製品を担当して様々なルーム構成、とりわけ住生活の核、ベッドルームなどをコラボレーションのもと開発からショールーム展開まで、マイレの共同事業のもとに展開していた。

続く 長島貴好)

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こちらの連載記事は2015年8月15日号、18面より抜粋しました。

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