ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(5/23)

ドイツの生産地の現状と事業

人気のボックス型は40万円台個客やショップのビジネス価格より自社信念

ロード・ケンパー社の視察記事を続ける。同社のボックスベッドは中心価格帯で40万円する。全体の感じだがドイツの場合、製品価格が日本より30%から40%は高い気がする。理由はドイツ国内の市場レベルの高さ、アットホームの居住空間の重要性、そして機能が欧州の中でとりわけ求められているからだ。

ロード・ケンパー社の案内板
ロード・ケンパー社の案内板
ドイツ家具産地に招かれた各国記者
ドイツ家具産地に招かれた各国記者

プロダクトデザイナーの喜多俊之氏はイタリアに住み着いて居住生活と有り様を学んだと、常に口にする。ドイツも同様に敗戦国だが、住居は残り、石造の建築物は補修し、造り直し、居住空間を歴史的に守るスタイルを取ってきた。「日本は木の住宅で戦争で焼失した」(喜多氏)ため、戦後のウサギ小屋の住居となった。そこに入れる家具はドイツとは戦後のスタートから違い、また生活文化面からも日本は軽い。家具の価格差の基はここに一因する。

もうひとつケンパー社の担当とのやり取りで、当然のことだが面白い質問をした。「値段のやり取りはセールスマンとショップ、ショップと顧客との話し合いで違う。グローバルな商談ならなおさらのことだろうか」と質問した。答えは「そうしたビジネスの状況で、当社の出し値は基本的に影響は受けない」というものだ。ドイツらしいが、市場価格が求める物より、自社が納得する製品を、自社の得る当然の利益を基に出荷するという原則だった。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年1月15日号、19面より抜粋しました。

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