羽毛輸入 数量32.9%増、金額6.6%減に《財務省上半期貿易統計発表/本紙まとめ》

寝装ジャーナル<紙面から>

輸入単価29.8%の減少
中国数量・金額ともにトップを維持

財務省はこのほど、平成28年上半期(平成28年1〜6月)の貿易統計を発表した。本紙はそれに基づき、羽毛ふとんを始めとする各種羽毛製品の原材料となる“羽毛”品目をピックアップ、今年上半期の輸入状況をまとめた。

それによると、今年1月〜6月までの上半期羽毛輸入は、①数量は前年同期比32.9%増の138万7,464kg、②金額は同6.6%減の58億6,593万4,000円――となり、数量の大幅なプラス成長に反し、金額はマイナス成長となり、成長率の点で数量と金額の二律背反性が浮き彫りとなった。

上半期羽毛輸入結果を平成15年以降でみると、平成17年上半期に数量の4.5%減に反し、金額は0.4%増という多少の二律背反性がみられたものの、他の年は数量と金額の前年同月比伸長率はプラスかマイナスかで同一歩調を示してきており、これほどの乖離がみられたのは初めてだ。

ちなみに、数量の面から上位国をみると、中国が全輸入量の45.9%を占める63万6,884kgでトップ。以下、第2位台湾42万1,842kg(総輸入量の30.4%)、第3位フランス11万7,917kg(同8.4%)、第4位ポーランド5万4,083kg(同3.8%)――の順となり、上位4カ国の総輸入量に占めるウエイトは88.5%となる。

一方、金額面から上位国をみると、第1位中国20億9,961万8,000円(総輸入金額の35.7%)、第2位台湾15億8,650万4,000円(同27.0%)、第3位ポーランド6億6,443万5,000円(同11.3%)、第4位フランス4億9,537万1,000円(同8.4%)――となり、上位4カ国の総輸入額に占めるウエイトは82.6%となり、上位4カ国の総輸入量に占めるウエイト88.5%に比較すると、5.9ポイントほど低くなる。

金額の減少国17カ国中10カ国に及ぶ

羽毛輸入先国はこれまで中国、台湾を中核とするアジア諸国が4カ国、フランス、ポーランドを中核とするヨーロッパ諸国が13カ国、カナダ、米国の北米地域が2カ国――の合計19カ国で推移していているが、今年上半期に限ってみると、フィリッピン、フィンランドからの輸入はゼロ、逆に、英国が久々にエントリしたことで、輸入先国は17カ国となった。

平成28(2016)年上半期羽毛輸入

輸入数量ベスト10カ国(KG)
1 中国 636,884
2 台湾 421,842
3 フランス 117,917
4 ポーランド 54,083
5 ベトナム 44,420
6 ハンガリー 42,135
7 ブルガリア 28,115
8 米国 14,753
9 ロシア 10,833
10 スペイン 6,046
  その他 10,436
  合計 1,387,464
輸入金額ベスト10カ国(1,000円)
1 中国 2,099,618
2 台湾 1,586,504
3 ポーランド 664,435
4 フランス 495,371
5 ハンガリー 360,887
6 アイスランド 149,343
7 ロシア 128,781
8 ブルガリア 124,833
9 ベトナム 124,488
10 米国 51,432
  その他 80,242
  合計 5,865,934

これら17カ国のうち、数量がプラス成長したのがロシアの884・8%増をトップに、ブルガリアの245.4%増、アイスランドの87.0%増――など12カ国(英国、スペインは計算不可)に及び、マイナス成長はオーストリア、ウクライナ、カナダの3カ国に過ぎない。

一方、同金額でみると、数量とは正反対にマイナス成長企業がセルビアの97.3%減をトップに10カ国に及び、プラス成長国はロシアの469.5%増を例外として5カ国に過ぎない。

なお、1kg当たりの輸入単価をみると、今年上半期は前年同期比29.8%減の4,228円となり、平成27年6,015円、同26年7,514円、同25年6,245円――などと比較すると、かなりの単価ダウンとなっている。

ちなみに、平成28年上半期の1kg当たり輸入単価を国別にみると、もっとも安いのがベトナムの2,803円、以下、中国の3,297円、米国の3,486円、ウクライナの3,742円と続き、逆にもっとも高いのが断トツでアイスランドの20万7,421円となる。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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