ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(6/23)

ドイツの生産地の現状と事業

カラフルなベッドも開発寝室のコーディネート販売が課題

ロードケンパー社の担当者との話を続ける。

「中間価格帯を製造すると、高品質のものも、安いものもお客に売れる。つまりターゲットの幅とビジネスチャンスが広がるのだ。何年か前のボックスベッドが1万台売れたときも、価格の安さで結果が出た。そういうベッドがまたブームになる可能性がある」「カラフルなベッドを出してブームを呼びたいと考えている」

この話を聞いたときに思わず頷いたのは、日本で常々、フランスベッドの池田社長が「木目調と白のベッドばかりで面白みがない。カラフルなベッドがあっていい」

「個展を開くと年配の男のバイヤーがくる。そうしたプロはカラフルな製品やユニークなデザインのものは選択しない。つまり女性でないと商品が分からないし、使用者としてのニーズが分からないのだ。だから当社の新製品発表には女性を同伴して仕入れに来て欲しい」と口癖のように話していたことだ。

ボックス型ベッドが主流
ボックス型ベッドが主流

さすがドイツのトップメーカーの開発感覚、姿勢が共通すると感じ入った。2014年のドイツの家具販売店はベッドの42%がボックス型のスプリングベッドだと統計にあった。同型のベッドはドイツの市場を制した、とメーベル・マルクト(ドイツの代表家具雑誌)の海外担当編集者のメルケル氏が解説した。今回のドイツの家具生産グループの諸外国の記者招待も、メルケル氏のコーディネートだった。

次の課題としてはベッド以外の寝室関連用品をいかに開発して売り込むかだと、ロードケンパー社の担当者が言った。具体的にはワードローブ、チェスト、ローボードをコーディネートする。小物はもとより、デコまで含める。そうした方向を考えているという。ドイツではベッドルームの耐用年数は15年だとメルケル氏が付言した。

筆者が「ショップコンセプトはどのようなものか。もとより商圏や顧客層の違いにもよろうが」と質した。

「基準のスタイルをモダン、クラシックにおく。当社の取引先では若い人達のみでなく、高品質のものに興味を持つように広い分野に及ぶ大きなショールームが鍵になる」と答えた。余談になるが、東京インテリア家具の幕張店が昨年12月に出店10周年を迎えてリニューアルし、大手不動産、ハウスメーカーを招いて披露した。ここで、幅広い生活者への豊かな暮らしをと筆者はスピーチした。まさにドイツで聞いた大型ショールームへのニーズに応えた幕張店だった。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年2月15日号、18面より抜粋しました。

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