ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(13/23)

ドイツの生産地の現状と事業

高率生産と合理的販売手法メーベル・マイレの組合事業

ちょっと余談になる。この連載もはや1年1カ月前のドイツ取材となったが、基本的なことをここに記したい。重複する部分もあろうが、海外の家具専門誌紙記者を招待し、ドイツの家具企業と家具を紹介する企画の核となったのはデュッセルドルフから約2時間の家具生産地組合「メーベル・マイレ」、ここの加盟社15社。

メイルが持つブランドは「3C・CANDY」と「3C・CARINA」のふたつ。これを加盟社が各々得意とする製品分野でシリーズ開発化して市場へ出す。かたわら、15社の製品をメイルのチャンネルや各々の加盟企業が独自のチャンネルへ出荷する。先に触れたように、生産地組合も加盟社も東欧のポーランド、ルーマニアなどで生産し、メイドイン・ジャマニーのブランドを冠してきた。

だが、国産表示と品質責任は当然のことながら、東欧生産をする企業やメイルが持つ。その根拠に最終仕上げ、組み立てをドイツの本社工場で行っていること、品質は東欧から研修を兼ねて出稼ぎに来る工員らの研修、技術取得によって守られていることだ。

寝装製品も加工
寝装製品も加工
マットレスの生産ライン
マットレスの生産ライン

加盟社の工場視察で感じたのは徹底した合理化生産とパーツの管理、組み立てだった。木取り加工ラインは少なく、多くはマットレスのコイル生産、ウレタン詰めと縫製など。そして丁寧に工員の手加工のラインを持つ反面、まるで無人のベルトコンベアーに乗せられて各パーツが在庫場に運ばれてくる。初めて視察した者には、これが家具工場だとは思えないだろう。全てが部品、金具、板などで、組み立てラインもそう手が込んだ作業を見せないからだ。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年6月25日号、10面より抜粋しました。

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