ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(14/23)

ドイツの生産地の現状と事業

専門特化生産で会員企業同士のルーム構成コラボ

連載の本筋に入る。マイレ(メーカー17社の協同組織)の一社、RMWボンメーベル社のルドルフ・アイケンケター社長の話の続きだ。工場を案内しながら記者団に語った。「キッチン大手のノビリアとは提携していない。当社とは別の分野であり、市場が違う」と海外記者の質問に答えた。

変哲ないやりとりだが、実はドイツのメーカーの普遍的な姿勢が語られている。専門特化、合理化生産、単純化の中に付加価値をどうつけるかだ。そうした徹底ぶりがドイツのものづくり、メーカーの基本姿勢にある。日本ではドイツと違うこだわりがあるが、共通項としては「自社ブランドへの信頼と品質」だろう。

「ドイツでは一般的に250m²(約76坪)の住宅を建て、家族で家具のショールームを廻る」とルドルフ社長が説明。以上のふたつの話を聞いて納得したのが、同社のショールームを視た感想、そして実感だった。ひとつは棚物に重点を置いて、そうした製品のみでリビングルームを構成、ソファなどの脚物はマイレ加盟の他社から入れてセット化していた。

同様にシューズボックスから始まり、洋服掛け、ミラーなどの玄関セット、壁面収納や棚物の組み合わせなどの機能家具も、同社ならではの「住生活スタイルの訴求」を見せた。壁面は取り付け型で、実は収納も、棚物も下段は空きになっていて、日本では震災のおりに不安定だとして避けられる。そこを壁へ独特の強化取り付け金具などを使用、安定度をアピールしていた。日独の住宅事情、法規の関係など、さまざまな相違をもたらすこともあるだろう。

ドイツの生産地の現状と事業14 写真1

ドイツの生産地の現状と事業14 写真2

もう一点、棚物についてはリビング、ダイニングルーム共にデザイン面もさりながら、機能面がより重視されていた。細かくボッツクス型に区切る方法と、収納物を考慮した広いスペースの棚と自在に構成できる仕組みをとる。そうした基本的なコンセプトを据えて、ルーム全体のバランスとカラーコーディネートした装飾性を付加していた。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年7月5日号、13面より抜粋しました。

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