市場ニーズとらえた開発力強まる/家庭用品産地 海南エリアの現況を探る

家庭用品産地 海南エリアの現況を探る

展示会の商談盛況、控室で待つほど

「海南家庭用品合同商談会」が9月21日から30日までの10日間、海南市の家庭用品メーカーの各社ショールームで開催された。合同商談会には正式に23社が展示会を開催した。海南産地を主導する海南家庭用品組合に加入するのは104社。23社を除く各社もショールームで商談を行ったと見られる。今年の来場者数は集計中だが、昨年は1,125社が来場した。

会期中に量販店、ホームセンター、ドラッグストア、ディスカウントストアなどのバイヤーが全国から訪れる。会期中以外にも、訪れるバイヤーが増えている。人気のあるメーカーのショールームは商談待ちのバイヤーが多い。控室で待っている光景もあるほど、この時期に限っては売り手市場だ。

海南産地は、明治後半から棕櫚のたわしづくりが盛んになり、たわしの産地として栄えた。現在の組合企業のほとんどはバス、トイレ、キッチン空間を構成するスポンジ、マットなどに代表されるいわゆる家庭日用品全般を製造している。

ホームユース向けのショールーム入口(タカショー)
ホームユース向けのショールーム入口(タカショー)

他のメーカーと異なるのがタカショーなどで、ガーデン、エクステリア製品をトータルで製造・販売している。同社もかつては、棕櫚たわしの製造をしていた。現在、ホームセンターとの取引はあるものの、ハウスメーカーや設計事務所、工務店など家庭用品メーカーとは全く異なる取引先がほとんどだ。

この合同商談会はタカショーの高岡伸夫社長が同組合の理事長に就任してから始めた。「せっかく全国からバイヤーが来るのなら、商談会の会期を合わせて組合企業一丸となって産地を活気づけたかった」と高岡理事長は話す。

これら海南メーカーの年間出荷額は600億円以上あるという。

タカショーなど上場している企業は180億円ほど売り上げているが、100円ショップのOEMを行っている山田利は200億円以上売り上げているというから海南産地の生産規模の大きさがわかる。

インテリアに溶け込むキッチンマット(サンベルム)
インテリアに溶け込むキッチンマット(サンベルム)

多くの企業は国内の自社工場は持たず、海外に生産工場を持つ。海南に本社を置き、企画、デザインを行い、全国に営業し、ショールームで商談をする。時流に合わせて、様々なデザインの、様々な素材を使った製品を開発できる。

棕櫚のたわしを作り続けているメーカーは数社残っている。

今、珪藻土のバスマットやEVA素材を使ったスリッパ、東洋紡やアキレスなどの機能性素材を使ったマットなど、取引先の要望やマーケットの流れに合わせて開発を進める企業に人気が集まる。

中国工場を撤退し、国内工場に戻した企業もあり、今後は生産地としての役割も注目される。

商談会で好評だった珪藻土のバスマットとバススリッパ(オーエ)
商談会で好評だった珪藻土のバスマットとバススリッパ(オーエ)


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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