ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(16/23)

ドイツの生産地の現状と事業

無人工場にベルトコンベアー走るチップ管理でパーツを運ぶ

研修センターの後、再び工場を訪問した。センターから約20kmさきにラック工場があり、200人の従業員が働くという。工場規模は大きく、木屑を焼却する円形の焼却塔が2基建ち、材料置き場から始まり、棟の高さ10mを越える工場は流石にドイツの量産工場だと思わせる威容だった。

工場内は「パーツの自動ライン」で、受注品目別にベルトコンベアーがかなりの速度でパーツを運んでいた。工員の姿をみるのは稀で、完全なコンピューター管理の下、FIDのチップで判断し組み立て現場に運ばれていた。工場内は明るい蛍光灯で、特殊なガラスを用いた天井は工員が眩しくならないよう、また、作業場が暗くならないように設計されていた。いわば労働環境に配慮した工場だった。

無人化に近い工場でコンベアーが走る
無人化に近い工場でコンベアーが走る
コンピュータで完全管理
コンピュータで完全管理

コンベアーは単体の小さなパーツから、大型のパレットまで運び、ほとんどが無人、例えば人や物がコンベアーの傍にいたり、置かれた状態を判断し、自動的に止まる仕組みになっていた。家具工場というより、完全なパーツ生産管理工場で、客の注文ごとにパーツを集め、組み立てて出荷するシステムだった。

もう10年に近い昔だが、イギリス国内で最大、最新の家具工場を政府の招請で取材したことがあった。トヨタ看板方式とは若干違うが、巨大な工場の中央に組み立てられたパーツ在庫の広い管理場があり、ここだけが2階建てになっていた。そこから記憶では2つか3つのラインが延び、一つは同社の既製品ライン、一つは特注加工製品のライン、もうひとつは特別な製品ラインと分離して機械、手加工が行なわれ、塗装、乾燥場でまた一つになる機動的かつ合理的な工程の組み方だった。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年7月25日号、15面より抜粋しました。

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