NIFが策定 平成27年度インテリアファブリックス市場規模

ホームリビング紙面から

前年度比0.2%増、5,661億7,000万円

日本インテリアファブリックス協会(NIF/東京都港区、吉川一三会長)はこのほど、平成27年度のインテリアファブリックス事業の概況「市場規模の策定」を発表した。

平成27年度の日本インテリアファブリックス市場規模(卸売ベース、以下同)は前年度比0.2%増の5,661億7,000万円(前年度5,651億8,000万円)。前年度をやや上回った。

平成27年度の新設住宅着工戸数は、消費増税による落ち込みから回復し、前4.6%増の92.1万戸となり、再び増加に転じた。また、新設住宅着工床面積も同2・1%と同様増加に転じた。しかし、非居住用建築物の着工床面積は同4.6%減と前年度に引き続き、減少した。

インテリアファブリックス市場規模は、平成20年度に発生したリーマンショックによる世界同時不況の影響を受けて大幅に落ち込んだものの、徐々に上向きに回復傾向をみせていた。しかし、平成26年度は消費増税が大きく影響し、27年度は店舗など非居住用途の建築物が低水準だったことに加えて、消費増税以降の消費マインドなどが大きく影響しており、まだ回復途上である。

インテリアファブリックス市場規模3分野(卸売ベース)については、ウィンドートリートメント2,003億4,000万円(同0.2%増)、フロアカバリング2,492億円(同0.7%減)、ウォールカバリング1,166億3,000万円(同2.2%増)と策定した。

ウィンドートリートメント市場規模の内訳はカーテン1,127億円(前年比0.6%増)、ブラインド類288億2,000万円(同2.3%増)、スクリーン類352億9,000万円(同2.6%減)、カーテンレール類235億3,000万円(同0.4%減)で、合計規模は2,003億4,000万円(同0.2%増)と策定した。

カーテンは国産品855億円(同0.1%増)、輸入品272億円(同2.3%増)だった。中高級クラスのホテルを中心に改修工事が活発に行われ、無地の後染めカーテンや輸入高級品の売上げが好調だった反面、個人消費の動きは鈍く、百貨店・専門店の前売りや大型量販店の店売りが伸び悩み、全体では0.6%の微増にとどまった。

ブラインド類は新設住宅着工戸数の増加や、オフィス向けの高遮蔽・伝導ブラインドが好調だったことから288億2,000万円(同2.3%増)と健闘した。一方スクリーン類はいずれも減少、中でも近年好調だったプリーツスクリーンは前年度から大きく減少し、57億4,000万円(同8.2%減)だった。

カーテンレール類については、新設住宅着工戸数が前年度から回復したものの、機能性レールは172億9,000万円(同0.2%増)にとどまった。また、装飾性レールは安価な輸入品や機能性レールへの移行などにより34億4,000万円(同3.9%減)、用品も19億5,000万円(同1.5%減)と前年を下回った。

フロアカバリング(床材)は、カーペットとプラスチック系床材(ビニル系床材)の市場規模を策定した。平成27年度のフロアカバリングの市場規模は、カーペット1,894億円(前年度1.1%減)、プラスチック系床材598億円(同0.7%増)の合計2,492億円(同0.7%減)と策定。

カーペットは、新設住宅着工戸数が92万1,000戸に回復したにも関わらず、用途別着工戸数では住居用が同1.6%増にとどまり、非居住用が同4.6%減と減少したことから前年度から減少となった。国産品は839億円(同0.7%増)、輸入品は1,055億円(同2.6%減)である。新設住宅での需要増は見込みづらいが、非居住用では都市部を中心にオフィスや店舗、ホテル、各施設などのリフォーム・リニューアルの需要が堅調である。国産の中でも、タフテッドタイルは310億円(同10.7%増)と前年度から二桁台の伸びとなった。

プラスチック系床材は前年度に引き続き0.7%増のプラスとなり、これで5年連続の増加である。タイル系はいずれも前年度から増加したものの、シート類はその他塩ビシートを除きいずれも前年度から減少となった。タイルではコンポジションタイル(その他)が工場関連での需要増加を受けて二桁台の伸び(14.6%増)で23.6億円である。一方、シート類では特殊機能を付与したビニル床シートが主のその他塩ビシートが工場の需要増を受けて唯一前年度から増加し、139億3,000万円(同7.6%増)だった。

ウォールカバリング分野は壁紙で市場規模を策定した。平成27年度の壁紙の市場規模は1,166億3,000万円(前年度比2.2%増)と策定。

国内壁紙総出荷数量は前年度の消費増税駆け込み反動減の影響を持ち直すことができず、全体で6億7,878万㎡と微減となった。種類別の出荷量では、塩化ビニル樹脂系壁装紙(同0.2%増)と無機質系壁紙(6.6%増)が増加したほか、いずれも減少となった。輸入壁紙は前年度に比べ大幅な減少(同12.1%減)となった。

金額ベースでみると、紙系壁紙17億3,000万円(同5.5%減)、繊維系壁紙16億7,000万円(同7.2%減)、塩化ビニル樹脂系壁紙999億7,000万円(同4.0%増)、プラスチック系壁紙116億3,000万円(同1.6%減)、無機質系壁紙12億6,000万円(同1.6%増)、その他壁紙13億6,000万円(同2.9%減)となった。なお、金額は少ないが、輸入品は11億5,000万円(同2.5%減)となり、前年度に引き続き減少となった。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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