ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(20/23)

ドイツの生産地の現状と事業

自前の新市場へテーマ開発寝室に住生活のスタイルを付加

工場内の特注ラインでは人手を掛けて丁寧に加工していた。月次目標があり、毎日特注生産に取り組む。ラインでは新たに汎用機に近い機械を開発、人手とのミックス加工を行っていた。

それにしても広大な工場の多くを加工板の在庫スペースで占め、北欧のイケアに通じる要素も感じさせられた。効率生産の極みというか、原点というべきか微妙なところを示唆した。

各国記者に自社製品を説明
各国記者に自社製品を説明
ベッドルームに生活要素を
ベッドルームに生活要素を

案内してくれた同社のノリテ氏には3人息子さんがいて、共に違う家具工場に勤務、一人はドイツの南の地方で家具販売店を営んでいる。もう一人の家具工場は健在だが、ハイクオリティの家具生産工場は倒産したと語った。筆者の取材経験に基づくが、まず二極化のなかでミドルクラスのメーカーが空洞化、アッパーかロアかという市場形成にドイツがなった。

ここ数年いかないが、ケルンの見本市に視た現象だ。それが2015年にデュセルドルフ郊外の家具生産地に招かれて、生産現況=ドイツの家具生産を視察、二つの大きな流れを知る。一つはルーマニアやポーランドなど東欧での低コスト生産へのシフト。ふたつにはドイツの著名なブランドメーカーの下請けからの独立と脱皮、新チャンネルによる自力販売。その目的から今回の我々世界の家具専門紙誌記者の招待となった。

工場を視察したのちショールームでノリテ社長の話を聞いた。

「当社は創業して82年間、常に考えてきたのが寝室とリビングの生活家具の生産だった。具体的には寝る場所にプラスして生活様式の一部をどう構成するか、というテーマだ。製品は高級スタンダードで、クロスドア、キッチンなどでトップブランドを保持、価格は中間帯でも、扉の開閉金具など製品のクオリティが高い高級パーツを使用している」

取材した率直な印象は「ローカルスタイル」だが、日本の住生活現況からみて、逆に気持ちが落ち着き、住生活で癒されるようなスタイルの追求ではないか、と日本の市場性合致をみた。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年9月15日、25日合併号、20面より抜粋しました。

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