ドイツの生産地の現状と事業 デュッセル北東に約17社でグループ形成(22/23)

ドイツの生産地の現状と事業

巣籠り現象と革新性開発ドイツ企業の特性

「ドイツで5年ほど前から、田舎風(カントリースタイル)が流行ってきた」という話しを面白く聞いた。同社でも毎年5%はアップしているという。古い話になるが、ケルンメッセで「巣ごもり現象」というトレンド対応を家具業界で聞いた。筆者が大変お世話になったコスガの小菅康正社長だったと思う。あるいは長原實さん(故人、カンディハウス創業者)だったかも知れない。

ドイツらしい、と思ったのは同国を訪問、視察した人なら知る田園風景、町村ごとの家具屋さんが地域の暮らしを背負って家族経営する販売姿勢。顧客と一体となって暮らし造りを伝統的に築きあげてきた温かみ、などが即浮かぶからだ。「巣ごもり」とは言い得て妙なものがある。家族の在り方や人々の暮らし方が、独自のスタイルを持って営まれる。

巣ごもり現象と温かみを
巣ごもり現象と温かみを
上下可動ベッド
上下可動ベッド

今回のメイル(地場家具企業組織)の世界の家具専門誌紙記者の取材招待も、そうした「温み」と「合理性」いわば今流を交えながら「ドイツの家具生産グループ」が世界市場へトータルの暮らし発信を目的に行ったものだ。ノリテ社にはそうしたなかでも、特にそうした拘りを感じ、また、開発姿勢を見た。デザインは主に世界のデザイナーと社内の開発者が共同で当たるという。

同社の新しいモダンの革新は「従来の顧客を重視することはもとより、革新的開発をしていかないと5年後は難しい」という危機感による。一例に木製のベッドフレームそのものを電動で上下させる開発品がある。当然「90%は高齢者に向けた」ものだ。家の中で過ごしたい高齢者のためにまずフレームが上がり、次にマットレスが上がる。

続く 長島)

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こちらの連載記事は2016年10月15日号、26面より抜粋しました。

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