西川産業 ファッション分野に注力/世界的デザイナー滝沢直己氏を起用

西川産業 ファッション分野に注力/世界的デザイナー滝沢直己氏を起用

2017秋冬商品で本格展開へ「デザインの西川」で認知を

昨年、創業450周年を迎えた西川産業(東京都中央区、西川八一行社長)は、500年につながる将来に向け、寝具だけではなく、ファッション分野にも注力する方針を明らかにした。小紙1月5日号のインタビューで西川社長は、2017年の商品展開について、「デザイン面でのレベルを高めていく」と語っており、同社は450周年の節目を迎えたのを機に、世界で活躍するファッションデザイナーの滝沢直己氏をアーティスティックデザイナーに起用している。

今回、滝沢氏が手掛けた商品は、同社が展開する最高ランクの「アイスランディック・アイダーダウン」や「ホワイト・コウダダウン」を使用した夜着やダウンジャケット・ベスト、コンフォーター(掛けふとん)など。同社が受け継ぐ伝統と技術に滝沢氏のデザインが見事に融合した、贅沢で美しい逸品に仕上がっている。昨年10月には期間限定で、東京ミッドタウンにおいて同商品群が取り扱われ、昨年12月26日から1月10日まで、伊勢丹新宿店でも取り扱われた。

滝沢氏の起用は450周年の記念商品のためだけの一過性のものではなく、同社では今後も同氏監修のもと、新商品を開発していく予定だ。春夏商品では寝具も展開予定で、秋冬商品は大幅に出揃う予定。

東京ミッドタウンや伊勢丹新宿店での期間限定販売について、同社営業企画室の須藤健二朗チーフリーダーは、「販売することよりも、お客様に今後の当社の方向性を知ってもらう機会だと捉えている。まずは当社が寝具だけではないことを知ってもらいたい。その上で、寝具で培ってきた機能性はもちろん、デザイン性も優れていることを強調することが大きな狙い」と語る。

一方、同社の羽毛を使用した、大手セレクトショップのナノ・ユニバースが販売するダウンジャケット「西川ダウン」が2012年の販売以来、好調だ。価格は4〜5万円台が中心で、2016年度の売り上げは初年度4億円から420%増を見込むという。このような結果も、ファッション分野への自信につながっているようだ。

須藤チーフリーダーは、「あくまでも当社の主力商品はふとん」とし、「『ふとんの西川』だけではなく、『ファッション、デザインの西川』とも認知されるようファッション分野にも注力としていきたい」と語る。

伊勢丹新宿店で期間限定販売

西川産業は昨年12月26日から1月10日まで、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)でポップアップショップを開催した。ファッションデザイナーの滝沢直己氏が監修した「アイスランディック・アイダーダウン」、「ホワイト・コウダダウン」を贅沢に使用したダウンウェアが展開された。

伊勢丹新宿店での販売展開1

伊勢丹新宿店での販売展開2

「アイスランディック・アイダーダウンジャケット」、「同ベスト」は、日本古来の掛けふとんである夜着の直線的なデザインからインスピレーションを得たスタイル。アイスランディック・アイダーダウンの軽さ、柔らかさ、温かさを肌に感じられるように裏地にもシルク生地を用い、身体が包み込まれるような感覚で着ることが出来るようにカッティングを工夫している。表地には髪の毛よりも細く柔らかな糸(240双糸)をゆっくりと丁寧に練り上げたコットン生地に、京都の職人が手捺染で施した箔押しプリントの美しさが際立っている。価格はジャケットが60万円(税抜)、ベストが40万円(税抜)。

「ホワイト・コウダダウンジャケット」、「同ベスト」は、最上質マザーグースダウンであるホワイト・コウダダウンに包まれる幸せを気軽に感じられるダウンウェア。一つひとつのダウンポールが大きく、嵩のあるホワイト・コウダダウンは少量でも十分に暖かいので、軽い着心地を追及すべく、髪の毛の半分程度の太さのウーリーナイロン糸を織り上げた透明性のある超軽量生地(23g/m²)を採用している。価格はジャケットが15万円(税抜)、ベストが10万円(税抜)。

なお、「アイスランディック・アイダーダウン」とは、アイスランドを中心とする北極圏近くの離島に生息する野鳥アイダーダックの巣から手作業で採取される羽毛のこと。抜群の軽さと柔らかさを誇る。年間採取量は約3000kg。1kgを採取するには、60〜80個の巣が必要。

また、「ホワイト・コウダダウン」とは、ポーランドの農水省が管轄する「コウダ・ヴィエルカ国立動物飼育科学研究所」で品種改良されたコウダ種から採られる唯一の公認プレミアムダウンである。ダウンボールが大きく高密度なホワイト・コウダダウンは、他の羽毛と比べて少量でも大きく膨らんで空気の動きを封じ込めるため、一層軽やかな仕上がりで、高い保湿性、快適性が得られる。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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