家具経済同友会 新春企画例会

家具経済同友会 新春企画例会

アクタスが類似品提訴で原品、類似会員審議
竹中工務店の「住環境と暮らし」を篠崎氏が講演

家具経済同友会(会員45社、池田茂代表)は1月23日、都内のホテルで新春企画例会を開き、特別講演に竹中工務店の篠崎淳氏(東京本店設計部、第5部門設計1部グループ長)を招き「住環境と暮らし」のテーマで聴講した。篠崎講師は都心高級マンションや戸建て住宅、約400年の歴史を持つ陣屋跡地の歴史と伝統を踏まえた風景、景観、心地よい住生活の空間などをスクリーンに実例を映してコンセプトを語った(詳細次号)。

池田茂代表
池田茂代表
例会の様子
例会の様子

また、会員企業のアクタス(休山昭社長)が同社が開発販売して約11年間の実績を持つキッズ家具シリーズのデスクとイスなど、3シリーズの製品をH社(広島)が類似生産販売を昨年から始めたと提訴した。事前に資料を同友会類似品対策委員会(川崎敦將委員長)に配布して検討を得ると共に、2006年から発売する「ヴァリオ」シリーズのオリジナルと類似製品を会場に並べ、出席会員による対比審議を行った。

例会は篠原猛常任幹事が開会の挨拶を行い、上京して岩崎庭園を見たこと、北九州に三井物産の社交場、三井倶楽部があり、いずれも外観とインテリが重厚、華麗であることなどをあげた。

次いでタカショーの高岡伸夫副代表が挨拶し、ガーディニングという業種からライフスタイルをテーマに同友会に入会している。ガーディニングファニチャーも含めて住まい方の勉強が目的だ。厳しい競争の業界だが、まだすっぽりと空いている市場がある。また、昨年「ガーデンセラピー」という本も出版した。調節療法が先進国の中で比較的遅れているが、医療費の膨張のなかで自然療法として高齢化社会で元気でいける暮らしをやっていかなければならないなど語った。

また、池田茂代表は「昨年はあまり良くなかったが、今年はいい年になると思っている。昨年までは私が商品から販促まですべて考えてきたためうまくいかなかった。今年から当社は体制を変えて、従来、仕事の量に関わらず同じ給与を管理職、役員に払ってきた。これを業績報酬に変えて、相応の制度に変えることにした」「こうしたことが業績に繋がるのではないかと楽観的に考えている。社長の仕事は生産効率ある制度による指示だ。これからは業績のあがる会社になる。加えて今年はサービス販促を重視する。また、海外市場を含む営業に力を入れている。日本にもいい家具があることをヨーロッパ市場にも発信したい。希望する会員企業があればカタログなど送ってほしい」と自社の抱負を述べ、会員の協力、結束で不況を乗り越えたいと新年の挨拶をした。

難しい類似品決定判定

アクタスがH社に類似されたとする原品、類似品説明は会場内で製品を前に同社の西取締役が行い、同氏はヴァリオ、フォピッシュ、サークルの3シリーズの開発、販売経過を資料に基づいて説明した。開発は同社と特定の外部デザイナーの共同開発したもので、特に子供が空間を楽しく、情操豊かに育てたいという視点から特徴的なデザインを加味した。ヴァリオはコーナーのアール、サイドにランドセルを掛けるパーツ、デスク後方にフックを掛けられるパネルなど独自のコンセプトが生かされている。

㊨アクタスのヴァリオ ㊧H社製品
㊨アクタスのヴァリオ ㊧H社製品

H社は約2年ほど前から類似を生産販売し、3シリーズ共にカタログまで同じような形状で製作、写真まで左右対称差はあっても類似性が強いと指摘した。同友会では実際の展示を比較、指摘された類似性は確認したものの製品の素材、着色、市場への訴求力から「確かに類似した感じはあるが全くのコピーということでは断定し難い」という意見が多く、結論として、①10年以上の市場実績、②3シリーズへのポイント的な類似に対し、アクタスがH社にまずは抗議してはどうかという結論で締めた。同友会で相次ぐH社の類似行為に対し、今後もなんらかの対応に取り組むよう検討することにした。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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