JPC新時代へ協調共栄を 2017新春例会を開催

JPC新時代へ協調共栄を 2017新春例会を開催

5VCの連携強化で発展製品よりサービス販売注力へ

ジェフサ(増山輝理事長)の取引先納入業者で構成するJPC(ジェフサパートナーズクラブ)の新春例会が1月25日、大阪南港のホテル・ハイアットエージェンシーに来賓を含めて約120人が出席して盛大に開催された。

例会は原谷明彦ジェフサ理事・事務局長の進行ではじまり、国家斉唱の後、JPCの池田茂会長(フランスベッド社長)以下役員12人、ジェフサ及びセントラルの安井名誉会長以下15人を紹介。ここで来賓として中津伸一氏(日本ボランタリーチェーン常務理事・事務局長)が斎藤会長の代理として挨拶した。

その中で、昭和48年に施行した中小小売業振興法による連鎖化事業(ボランタリーチェーンとして今日に及ぶ)の内容が欧米に比して生産性が低いことに触れ、40年前は共同仕入れが主体だったが、今日はサプライチェーン化してきた現実を述べた。その現実をさらに推進し、ジェフサもサプライチェーンとして発展することへの期待を語った。

次いでジェフサの増山理事長が次要旨で挨拶した。

池田JPC会長挨拶
池田JPC会長挨拶
ジェフサ増山輝理事長挨拶
ジェフサ増山輝理事長挨拶

「昨年を振り返ると最も大きな出来事にアメリカの大統領選挙があった。多くがクリントン氏を予想したが、どんでん返しでトランプ氏となった。またイギリスのEU離脱も大きな話題だった。隣国では朴槿恵大統領への弾劾裁判があり、さらにISのテロ活動で多くの人が亡くなった」「今年一番多い話題がトランプ大統領で、亜米経済の先行きも見えない状態だ。日本へ圧力をかける米中心の外交政策が見えてこないことから、日本経済も不安定化してきた。まずTPPへの完全撤退が今後どうなるかだ。家具業界では少子高齢化が進み、全体に家具需要が縮小、特に地方の独立家具店には厳しい状況になった。一方、チェーン店はニトリを筆頭に素晴らしい成績を上げている」

以上を踏まえジェフサだけでは生き残りが難しく、今後はますます業界内の5VCの連携強化、大同団結を説いた。

ここでJPCの池田代表幹事が「トランプ大統領がどうなっても業界は頑張っていくしかない。当社は管理職、役員を業績による評価主義にして報酬、ボーナスを変えるシステムに今年はした。また、製品を売る、差別化するということから、顧客へのサービス販売を重視することにした。例えば重いベッドの移動など有料で引き受ける。高齢者用のスクーターなど、自宅まで持参して試乗してもらい、良ければ買ってもらっている。そうしたサービスがこれからナショナルチェーンにない競争力になる」

最後にジェフサセントラルの為家勝昭社長が今年も期待できないが、懸念しているのは為替と商品開発だ。セントラルとしてのキーワードは品揃え、販促、コミュニケーションの再構築。また、ニトリもユニクロもチラシを入れているように我々はこれも再構築する。

コミュニケーションもアナログのコミュニケーションを進める。セントラルのメンバー店の担当者約300ないし400人に毎週10件はアナログコミュニケーションを流してきた。マイクロソフトでも手書きの伝達方法をしている、と事業手法の原則を説いた。

その後、記念講演に移り「日本経済の行方〜輝く組織。輝く人は〜」について経済ジャーナリストの渋谷和宏氏が語った。

2012年の団塊の世代を機にシルバー消費へ
懐古調の商品やサービスが復活

渋谷和宏氏記念講演概況は次の通り。

講演では3つのテーマを挙げる。ひとつは日本経済の行方で、現在、100年に一度の構造変化が起きている。次に輝く組織について、最後に輝くリーダーとはどういう人かだ。

まず従来は若者が主だった顧客は、この3年間どでシニアの客に舵を切ってきた。身近に見て高速道路の風景が車窓で見る限り変わってきた。オートバイのツーリングが30、40台と連なったが、それが再び復活してきた。1989年160万台売れたオートバイが以後減少し、40万台を割ったが、2012、13年とV字型に回復した。

特に2013年2月は前期比168.4%、3月同62%増加した。

また珈琲店も2012年を挟んで13年と伝統的喫茶店が増加、コメダホールディングスの珈琲店はいまや全国はもとより中国にも出店している。チェンジタイミングは2012年だ。周知のように1947年から49年生まれの団塊の世代が65歳の定年を迎え、第2の人生に踏みだした。そうした世代の需要対象が81万人生まれたのだ。

日本経済ということではトランプ大統領の誕生、イギリスのEU離脱がある。こうした世界の激変による足元の変化をむしろチャンスとして今年1年間見て対処していくことが大事だ。それには街のゲームセンターをよく見て回ることだ。一段とシルバー世代に向けたサービスが徹底してきた。ゲーム機の音を絞り、椅子の座り心地を良くし、全従業員のサービスが向上した。

渋谷和宏講師
渋谷和宏講師
安井隆豊名誉会長
安井隆豊名誉会長

2012年が大きな転換期になったが、2016年9月末、国民の個人資産合計は1,750兆円にのぼり、特に60歳以上が60%を占めている。このうち1%が個人消費に回ればGDPの2%が向上する。消費のキーワードは復古調だ。とくにラジカセは著しいニーズを生んできた。次にリーダーが現れると、かつて流行したものがまた流行する。漫画もシルバーや中壮年の男性が読む時代になった。2017年初頭に吉野家は野菜を主にしたベジ丼で健康志向にヒットした。

輝くリーダーの力は「聴く力」だ。イトーヨーカ堂竹ノ塚店の山本店長は鈴木敏文社長に赴任を命じられ、不振店を繁盛店に変えた。ひとえに店員、パート全員に常に情報と意見を求め、顧客の女性二人の会話から店を変えた。高級ブランドのスポーツ用自転車を2階のエスカレーター正面に置き、食品を小口化して、顧客にニーズに応えた。聞く力とは相手に質問し30秒黙って言い出すまで聞く姿勢をもつことだ。

講演会の後、安井名誉会長が渋谷講師の話を高く評価し、消費構造の変化と、足元のニーズの見直しを語った。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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