JBA ベビーふとん使用に注意喚起/製品パッケージ等への表記例を決定

寝装ジャーナル紙面より

0歳児の就寝時窒息死事故を予防不慮の事故死のうち8割が窒息死

日本寝具寝装品協会=JBA(東京都中央区、西川八一行会長)はこのほど、0歳児の就寝時窒息事故防止のため、寝具業界事業者に示す「製品パッケージ等への表記例」を決定した。昨年10月に消費者庁消費者安全課から「0歳児就寝時の窒息死事故に関する注意喚起について」の業界案内、また11月には、経済産業省製品安全課から「ベビー敷布団に関する消費者意見について」の情報共有を受け、JBAは同表記例を作成するに至った。

表記例は「ベビーふとんご使用時の注意事項」とし、①うつ伏せ寝でのご使用は窒息死の危険性が高まりますのでお避け下さい。1歳になるまでは、寝かせる時はあお向けに寝かせましょう、②掛けふとんには軽めのものを、敷ふとんには顔が沈みこまない様、必ず硬めの赤ちゃん専用ふとんを使用して下さい、③硬めの敷ふとんの上には顔が沈み込むような軟らかい敷物は使用しないで下さい、④シーツはしわやたるみができないように裏側でしっかり固定した上で使用して下さい、⑤赤ちゃんの顔のまわりや手の届くところに鼻や口をふさぐようなタオルやハンカチ等は置かないで下さい、⑥まくらはあお向け寝の時にのみ、ご使用下さい――の6つの表記を寝具業界事業者に促している。

また、JBAは「新生児から防水シーツ(おねしょパッド)は、おねしょ、嘔吐対策目的に、敷きふとんの上に使い、その上にキルティングパッド、そして敷きシーツをかぶせる正しい使用法を徹底してほしい」と注意喚起している。

消費者庁によると、0歳児の不慮の事故死は、8割が窒息死。中でも、寝ている間の窒息死がもっとも多く、その数は3割を超えている。ふとんをかけすぎることも、窒息死のリスクを高める行為の一つとなる。

なお、経済産業省製品安全課に寄せられた、ベビーふとんに対する消費者からの意見は次の通り。

▽ 乳児の「うつぶせ寝」の危険を親に承知させるため、うつぶせ寝を警告する注意文の後に、「窒息の恐れあり」と加えるべきである、▽ことさら、うつぶせ寝を警告する注意文においては、家庭では乳児の就寝状況を一晩中監視することは不可能であり、遵守することが困難な注意文である点に留意すべきである、▽乳児がうつぶせ寝した場合の顔全面の沈み込みを観察し、敷きふとんの厚さ、材質、固さ等を工夫し、窒息事故が起きないような製品を開発すべきである――といったものが寄せられた。

JBAは、「0歳児就寝時の窒息死事故予防を図り、安心、安全なものづくりの徹底をさらに推進する」としている。

消費者庁 Webに窒息事故防止策を掲載ベビー専用寝具の使用を促す

消費者庁はWebサイトに窒息事故防止策を掲載し、注意を呼びかけている。0歳児の不慮の事故死のうち8割が窒息死で、中でも「就寝時の窒息」がもっとも多い。同庁は「発達状況に応じた寝具の利用や就寝の仕方に注意が必要である」としている。

消費者庁が厚生労働省「人口動態調査」を分析したところ、平成22〜26年の5年間で、0歳児の就寝時の窒息死事故が160件発生したことが分かった。これは、不慮の事故死全体の32%を占めることになる。

就寝時の窒息事故を減らすためには、発達状況に応じて寝具の利用や就寝の仕方に注意すべきで、0歳児においては、▽ベビーベッドを使用すること、▽顔が埋もれない固い敷きふとんやまくら、払いのけやすい軽い掛けふとんを使うこと、▽あおむけに寝かせること――などが挙げられる。

大人用の敷きふとんやマットレス、まくらなどは、0歳児には軟らかすぎ、うつ伏せになってしまった際、顔が埋まって窒息する危険性がある。窒息防止のために硬めに作られた、ベビー専用の寝具を使うことが事故防止につながる。また、ベッドは、ベビーベッドを使用し、常に柵を上げておく。


この記事は紙面の一部を抜粋しています

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