通販バイヤーの視点① ディノス・セシール 大谷光政氏

品質は厳しい目でチェック

今号より、家具インテリア商品を取り扱う通販企業のバイヤーに、商品選定の基準を聞いていく。店舗を持たない通信販売ならではの独自の視点を紹介する。(大塚)

第1回目として、カタログ及びECで家具インテリアを販売する、ディノス・セシール(東京都中野区、石川順一社長)の家具バイヤー、大谷光政氏に取材した。ディノスの家具関連カタログは「ディノスリビング」、「ハウススタイリング」、「ディノスウィズ」、「ガーデンスタイリング」――の4誌。

大谷氏は、同社のリビング本部家具・収納部第1ユニットで主にリビングボード関連、ベッド、子供家具の商品を担当。以前は、大手家具販売店で販売を担っていた経験がある。

「商品選定の際に最も気にしていることは品質」と同氏。“ディノス・スタンダード”と呼ぶ同社の品質基準は日本1、2の厳しさだと自負する。具体的に、ホルムアルデヒド、耐荷重など消費者の安全面に配慮した基準は特に厳しくチェックしているという。「通販においてカタログ掲載後に販売不可となるのは致命的であり、事前の試験には手間とコストを惜しまない」。安全性を最重視して家具を選定している。

家具インテリアはプロパー品のほか、同社企画商品も数多く扱う。特に、看板商品ともいえる収納家具類は通販ならではの豊富なサイズ展開で人気を集めている。企画商品に関して同氏は、①サイズ・カラーのバリエーション、②機能性、③デザイン――の3つを基本に置いているという。1㎝単位でサイズ展開している隙間収納家具などは、写真でアピールできるカタログ通販という特性を活かしてヒットした。「実店舗では展示の難しい隙間収納家具を訴求できるのは通販ならでは」と話す。

同氏が挙げた3つの基準はプロパー品も同様だ。サイズ展開が豊富かつ機能性に優れている、同社のコンセプトに合致した商品販売は堅調のようだ。

今後拡充していきたいのは、配送面で梱包がコンパクトな家具だという。特に同氏が担当するベッドは、梱包数も多くサイズも大きいため配送運賃の負担が大きい。「ネット通販では梱包がコンパクトなベッドも出てきているが、品質面が当社の基準に満たない」と指摘、高品質かつ梱包にも配慮したベッドを求めているようだ。

また、木の温もりが感じられる国産材家具も今後拡充していきたい分野だという。同社では現在スギ、ヒノキの家具を扱うが、ラック類やベッドが主で、バリエーション増強も視野に入れる。「加工の難しさもあってか、国産材家具の提案はまだ少ない。人気があるので、ラックやベッド以外の提案があれば是非検討したい」という。

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