香港ハウスウェアフェア・ホームテキスタイルフェア開催

デザインと流行の発信エリア

第34回香港ハウスウェアフェアと第10回ホームテキスタイルフェアが4月20日から23日までの4日間、香港コンベンションセンターで開催された。主催は香港貿易発展局でハウスウェアフェアは2160社26か国、テキスタイルフェアは310社7ヵ国から出展した。日本からは5社の出展があった。今年は、欧米諸国が休暇を取るイースター(4/19)と重なったこともあってか来場者は昨年の過去最大だった49,000人を超えなかったが合計で12ヵ国から47,000人のバイヤーが来場した。特にハウスウェアフェアはアジアで最大規模のホームファッションフェアということもあり、香港国内や中国だけではく世界中から出展社、来場者があった。メインテーマは「L.I.F.E」ライフスタイル、インテリア、フィースト、エンリッチの4つ頭文字をとったもので、10年続けてこのテーマを掲げている。同フェアが力を入れるのはデザインと流行。アジアのハブとして世界中から流行と情報を取り入れ出展者は自信を持ってコーディネート提案をしていた。

総展示面積39,400㎡のなかで、最もデザインに力を入れた出展社が集まるゾーンはホールオブエレガンスだ。選考を通った40社以上が参加し、同フェアのハイライトとして最も人気のあったゾーンだった。

そのホールオブエレガンスの中でも、ひときわ来場者が多かったのが和歌山県に本社・工場を構える小久保工業所だ。既に8回連続で出展し各国のバイヤーと代理店契約に取り組んでいる。「ドイツのアンビエンテやシカゴハウスウェアフェアにも出展しているが、香港に出展すればアンビエンテやシカゴに出会ったバイヤーにも会える」と話す。この日も、同社の人気ブランドHAUS(ハアス)を中心としたキッチン、トイレタリーなどの家庭日用品を展示した。シンプル・清潔感・使いやすいをコンセプトに日本製の安心・安全の製品を提案した。和歌山県の海南市は家庭用品の一大産地で数年前は他の海南メーカーも出展していたが、同社のみ出展し続けている。

初出展となった平安伸堂工業は、つっぱり棒で空間提案した。つっぱり棒1アイテムに絞り様々なサイズ、機能のついた製品を組み合わせ、バネの技術で耐久性や機能性をアピールした。国内つっぱり棒のシェア9割を占める同社は、国内で企画・デザインを行い中国の提携工場で製造してる。3年前に海外事業部を作り、韓国、シンガポール、ベトナムなどへ輸出している。今では少人数ながら海外の売り上げだけで年商約3600万円をあげているという。マッドな黒塗装に小さな丸テーブルを付けた省スペースのテーブルなどは日本国内のインテリアショップで扱いが増えており、つっぱり棒がインテリア・家具として新たな需要を感じていると海外事業部の片山氏は語る。

ホールオブエレガンスゾーンのヨンカンキンドーカップ社は、中国に本社工場を持つ真空ステンレス水筒の専門メーカーだ。1日10万個以上作り、ZEGOブランドでオリジナル製品を作るほか、ディズニーやサーモス等の大手マーカーのOEM製造も手掛けている。展示では、数百種類の水筒をディスプレイし専門メーカーとして豊富なバリエーションを提案した。1995年設立ながら年商5千万ドルの売り上げがあり、世界各国に輸出している。(つづく)
(取材・文:山口生人)

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