TOKYO 2020 オリンピック・パラリンピック 卓球競技公式卓球台発表

リオに続き「三栄」が総合企画・開発

カンディハウス台脚部の木製加工担う

卓球台の製造・販売で日本のトップシエアを持つ三英(千葉県流山市、三浦 慎社長)は11月6日、TOKYO 2020年オリンピック・パラリンピックの卓球競技に使用する公式卓球台モデル「MOTIF」(モティーフ)を発表した。同社は1992年バルセロナ五輪、2016年のリオデジャネイロに続き、2020年東京五輪で2大会連続3回目のオリンピック・パラリンピックオフシャルサプライヤーに選定された。

リオデジャネイロで高い芸術性で話題となった「infinity」は天童木工が脚部を製作したが、今回は脚部木製加工をカンディハウス(旭川市、藤田哲也社長)が担い同社の高い技術を世界へ示した。また前回に続いてデザインを担当した澄川伸一氏が繊細かつ和と静の精神を秘めた、東京と卓球の頭文字Tのスタイルで構成、シャープな卓球台に仕上げた。

また、今回はメイド イン ジャパンの拘りのもと、脚部木材を岩手県の特産材を使用(岩泉の明日の林業をつくる会、岩泉フォレストマーケティング)、脚部加飾を輪島市役所漆器商工課・輪島漆器工商工業協同組合、脚部カバー加工を千葉県立特別支援学校流山高等学園工業技術課木材コースが担うなど、日本の木工技術と特産材、伝統技能・工芸を挙げたプロジェクトチームが公式卓球台を完成させた。

モデルのデザインコンセプトは飛躍《羽ばたく》で、ネーミングコンセプトのMOTIFは主題、動機を表し、物事・出来事が動機をきっかけに活性化して、拡大していくという解釈からモティーフと名付けたという。三英は世界の全てのプレーヤーに等しく活躍の機会を提供し、さらなる高みへ向かい、卓球の可能性、魅力を拡大して多くの人々にやってみようという動機づけになることを願ったものだ。

今回新しくなった三英のロゴデザインは卓球台の端々にシンプルに描かれる。デザインは半田理恵氏によるもので、三英の「三」を3つの渦巻きで表現し、「円」で構成された渦巻きは融合と調和を表現している。そこから生じた秀でた美を追求する意味を「英」に表したという。

なお、この卓球競技台は2020年8月に発売予定。価格は130万円(税別・送料別・脚部炎演出モニター別)。スペックは長さ2740㎜、幅1525㎜、高さ760㎜。重量340㎏。
ITTF(国際卓球連盟)公認。

日本の技と伝統技能を競技台に

総合企画、開発生産を担った三英のプロジェクトには、山本工業(埼玉県越谷市、山本 寛社長)とアイク(東京都台東区、長島貴好社長)が特別協力した。先のリオデジャネイロの五輪で三英の卓球台開発に際し、デザイン及び技術面から天童木工と提携、成型技術の可能性を基にデザインを具現化した。

今回は日本の技術・技能と国産材活用、デザインコンセプトを昇化する製品力から北海道のカンディハウスを選抜、プロジェクトを構成した。同社は故長原 實氏が創業した高技能追求企業。長原氏がドイツでマイスター資格を取得、出身地の北海道旭川市で根付かせた。コントラクト、ホームユース市場へ向け、脚物を主体に日本を代表する企業となった。

今回の東京オリンピック・パラリンピックの卓球台の脚部木製加工を担った思いを同社の藤田社長は次のように語った。

「綺麗でシンプルなデザインをどう滑らかに美しく作り上げるか、台の真横の線のからみで仕上げに苦心した。木工技術面から五輪競技卓球台製作のプロジェクトへ参加ができ、物作りの立場から非常に光栄に思っている。なにより世界の人々に見てもらえることと、そこで競技する選手の皆さんには頑張っていただくことを願っている。私どもにとって大きいのは、経験したくてもできない仕事ができたことだ。五輪競技の一端に参加できたことを社員一同誇りに思っている」。

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