
ブランド大手の下請けからコラボ推進へベッドルームで30万円台から
「はじめはゆっくりと売り上げが伸びていたが、お客が製品を認めてくれてからブームになった。現在の技法に伝統を取り入れ、若者にも好まれるベッドへと拡大した」
ドイツは技術、機能が優れる。今回、生産企業組織を取材して、そのライフスタイルコンセプト、また、トータル・コーディネート・デザインなどにも改めて教えられる。「徹底的追及」という姿勢があるのだ。

マットレスひとつにもいろんな種類、個別対応と多様にある。また、販売店の状況、特長にも応じた対応、ショップコンセプト図など、ロードケンパー社はパートナーとして必要かつ確実存在となっている。輸入は別にして開発、生産、販売面で欠くことができない。
ベッドルームを売り込むか単品でいくか、またはリビングでいくのかが非常に難しいと担当は語った。同社はブランドを立てていない。ドイツ独特のスタイルだが、ビッグブランドをはじめ、ブランドメーカーの下請け的な製造が、生産地域のメーカーの事業を成してきた。

例えばムスタリングはいろいろな品種を提供している。その全てをデザインから生産までムスタリングとして市場に売り込んできた。「当社にはロードケンパーを求める客は来る。しかし、一般的に消費者個々によく知られているわけではない」。
価格的にはベッドルームが2,500EUR(約33万円)から出している。安物を高くしていくのは大変だが、ハイクラスのものをダウンしていくのは易しい、と日本でも馴染みの話をした。30万円台がアッパーかハイか不明だが、十分な売れ筋だと某家具店に帰国後、話した。
(続く 長島)
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こちらの連載記事は2015年12月5日号、8面より抜粋しました。