イーソーコが家具事業進出 新会社「アルテスペース」に56%出資

物流不動産ビジネスを展開するイーソーコ(東京都港区、遠藤文代表)を展開するイーソーコグループが、家具のスペースプランニング事業に進出する。新たなグループ会社として、株式会社アルテスペース(資本金:1400万円、本社:港区芝浦1-13-10、第3東運ビル8階、千葉竜哉代表)にグループで56%を出資し、8月中旬から業務開始した。

イーソーコグループは物流業者が倉庫を活用して収益力を高めるのを後押ししており、これにより倉庫リノベーション(改修)における内装や家具の提案、オーナーから一括で借り上げたマスターリース物件の提案力向上に乗り出す。運営する倉庫物件・物流不動産ポータルサイト「イーソーコ.com」では家具を当てはめてレイアウトをシミュレーションできるVR(仮想現実)を順次導入し、新会社は3年後に売上高2億円を計画している。これまで、物件仲介や改修後の家具選定については外部業者に委託していたが、これによりワンストップで提案できる体制が整う。

新会社のアルテスペースは、家具メーカーとのネットワークを持つ強みを生かして家具を調達し、販売手数料を得る。電子商取引(EC)販売サイトを立ち上げ、日本各地の工芸品・逸品、SDGs(持続可能な開発目標)に特化したアイテム、バイヤーセレクション品の販売を行う。また、インテリアコーディネート、家具・家電・インテリアアクセサリーの卸売りなどによって収益を積み上げる計画だ。