【イベント】大阪発のデザインカンファレンス「DESIGNEAST」が9年ぶりに復活――テーマは「IKIKIIKIIKI(いきき・いきいき)」

大阪発のデザインカンファレンス「DESIGNEAST」が9年ぶりに復活し、2025年9月20日(土)・21日(日)の2日間、名村造船所跡地のクリエイティブセンター大阪(CCO)で開催される。前夜祭を19日(金)夜に設け、会期全体を通じてトーク、展示、映画、マーケット、バー&ラウンジを横断する回遊型のプログラムを展開する予定だ。テーマは「IKIKIIKIIKI(いきき・いきいき)」。都市と地域、利己と利他、西洋と東洋などの二項を対立させず往来させる関係的なデザイン「Habitability」を掲げ、デザインの役割を現在地から再考していく。

メイン会場では、建築・デザイン・アート・人類学など多分野の登壇者が連日登場する「MAIN TALK」を中核に、3階の「SPEAKERS’ CORNER」でローカルとコモンズ、ケアや福祉、教育、移民・多文化といった社会的テーマを扱うセッションを連続開催する計画だ。来場者が飲食を楽しみながら議論に参加できる場づくりも特徴で、会場中央には加藤正基氏が手がけるバーカウンター、ベンチは「吉行良平と仕事」が制作し、後日販売にも対応する。

エキシビションは1・2階を中心に、産地とデザイナーの協働に焦点を当てた展示が並ぶ見込みだ。インスタレーション枠では、インターデザイン・アーティストの織咲誠氏が段ボールの“一枚構造”で切断や接着を排した新作《hug-box♡》を発表し、分断なき世界を示唆する没入空間を立ち上げる計画が示されている。映像プログラム「FILM」では、映像エスノグラファー・大橋香奈氏のドキュメンタリー『移動する「家族」|”Families” on the move”』(2019)の上映と、監督を交えたワークショップを予定し、トランスナショナルな生活世界への理解を深める。

2階のショップ&フードエリアには、建築専門書店・柳々堂や、田原奈央子氏が企画店長を務めるDESIGNEAST SHOPが出店し、森林食堂のカレーなど飲食も充実させる。グラフィックデザイナー小林一毅氏のライブドローイングは事前申込制で実施し、来場者の“思い出の品”をモチーフにA4サイズの作品へと仕立てる企画が用意される。

実行委員会(柳原照弘/家成俊勝/原田祐馬/多田智美/水野大二郎)は、近代的に計画された生活空間から、土地・環境・制度・多様な生き物との関係のなかで場を育む「関係的なデザイン」への視座転換を提示する。会場設えそのものを“出会いと対話の装置”として機能させ、次の時代のデザイン実践を更新していく方針だ。イベントの詳細や参加申込は公式サイトおよびPeatixで順次案内される見込みで、会期に向けてプログラムの追加発表も予定されている。