【取材】ウィドゥ・スタイル スツールで体調を計測積水グループと開発、万博出展へ

ウィドゥ・スタイル(本社・大阪府豊中市、丹治朋之社長)は9月、積水グループと共同開発したバイタル情報(体調データ)の自動計測技術を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する。センサー内蔵のスツールを使って測定し、3D技術により分析結果を分かりやすく表示するもの。ウィドゥ・スタイルは昨年リブランディングを実施。今後はメーカーとしての事業拡大と併せ、ヘルスケアの分野においても家具を通じた付加価値型のライフスタイル提案を推進する考えで、この方針を具体化した取り組みの一環として提供する。

新コンセプトモデルは、同社と積水化学工業(以下、積水化学)、積水成型工業(以下、積水成型)の協業で開発した。3社は昨年2月、積水成型が「高衝撃緩和型薄畳」と位置付ける「MIGUSA CARE(ミグサ・ケア)」というヘルスケア志向の新商品を発売。ウィドゥ・スタイルが開発したベッドとコラボした販売を推進。

「ミグサ」はポリプロピレンと天然の無機材料(吸湿性炭酸カルシウム)をベースにした素材。い草のような構造を持ち吸湿性や耐久性を特徴とする。3社はこの新素材と積水化学の技術力やウィドゥ・スタイルの開発力を活かすかたちでの商品化の応用範囲が広いとみて検討していた。
新コンセプトモデルのスツールは、ウィドゥ・スタイルが躯体の設計と開発を行い、座面に「ミグサ」を採用。ユーザーが楽しみながら体験できるよう、「ミグサ」を光透過性のある素材に改良し、躯体内部よりLEDで発光する。ウィドゥ・スタイルが開発した透過性に優れた素材「エアループ」によるクッションも導入し、「ミグサ」と併せて敷くことで快適な座り心地を提供する。

センサーを使ったバイタル情報の計測部分は積水化学が担当。より正確な計測を実現するため医療機関などで利用される高精度タイプセンサーの「アンシエル」を導入する。ユーザーが15秒間スツールに腰をかけるだけでセンサーがバイタル情報を自動測定。その結果に基づいて判定した心身の状態を、裸眼3D技術を使ったモニターに表示し、ユーザーが座ったままの状態で、計測後すぐに結果を見ることができるようにする。

出展は9月2日から8日の1週間、大阪・関西万博で大阪府・大阪市が運営する「大阪ヘルスケアパビリオン」で行う。ヘルスケアなどにかかわる先端技術などを紹介するパビリオンで、3社の企画は新たな技術を紹介する体験型展示として公募で選出された。

ウィドゥ・スタイルは今後「異業種とのコラボレーションを通じて新しい要素を入れていくことで独創的な商品開発を推進し、新しい生活を提案していく企業を目指す」(丹治社長)考え。こうした背景もありアース製薬などとも協業を推進しており新サービスも新たな取り組みとして大阪・関西万博を通じて広くアピールしたい考えだ。