【2024「第56回大川家具新春展」ピックアップ⑫】ウィドゥスタイル セキスイ畳と共同開発の高衝撃緩和型薄畳「MIGUSA CARE(ミグサケア)」を発表

ウィドゥ・スタイル(大阪府豊中市、丹治朋之社長)は、積水成型工業(大阪市北区)と共同開発した高衝撃緩和型薄畳「MIGUSA CARE(ミグサケア)」を新たに発表した。

セキスイ畳の「MIGUSA」シリーズは1991年の発表以来、数多くのバリエーションをもち、旅館などの施設での採用例も多い製品だ。樹脂製で表面の強度が高く、紫外線による変色もおさえられること、ダニやカビの発生低減などが特徴だ。基本は畳表タイプだが、置き畳タイプとして、押し入れの中にも収納できるように開発された派生モデルもグッドデザイン賞を受賞している。フローリングとのコーディネートも可能なデザインだ。コロナ禍以降は特に、抗菌や防炎・抗ウイルスなど、機能面の強化にも重きをおいた製品開発が進められている。

ウィドウ・スタイルでは以前から、積水成型工業とコラボレーションして製品を開発。今回発表された「MIGUSA CARE」は、「MIGUSA」に抗菌・防炎、そして衝撃緩和機能を加えたモデルだ。

高齢化社会となり、ベッドからおりた際に転倒するというケースも増えてきている。積水成型工業によると、家の中で立った状態から転倒するというケースが比率として多いといい、ベッドから降りる際にも転倒しやすいことが明らかになったという。

「MIGUSA CARE」は転倒時の衝撃を和らげるため、内部に特殊不織布を用いた緩衝材を新たに採用。これにより、転倒による骨折の可能性を低減する。この骨折リスクについては、フローリングの上で転んだ場合の値を120Gとすると、昔ながらの畳が60G。柔道場など、転ぶことを前提として作られた床が約60Gだという。「MIGUSA CARE」はこの値よりもさらに低い42Gだ。エネルギーを畳の面で捉えて衝撃を緩和。かつ、転んだ際のエネルギーを吸収しながら、歩きやすさも担保する設計となっている。

カラーはウィドゥ・スタイルオリジナルカラーとして、モカベージュ、アイボリー、グリーンの三色で展開。樹脂の畳であるため、様々なカラーで製作できるのもポイントだという。今回はベッド横を主な使用シーンとして想定したため、落ち着いたカラーリングを取り揃えた。

製品サイズは1枚あたり、縦830㎜×横830㎜×厚さ23㎜。重量は4.8㎏だ。専用のスロープ材「NO-DAN」を組み合わせることで、工具を用いずにストレートとコーナーをつなぎ合わせることが可能。四角レイアウトの様々な枚数や配置の組み合わせに対応できる。