松田家具(福岡県大川市、松田洋一社長)は、2024年の大川家具新春展で、「ギャバン」などの新製品や、WEBでのカラーシミュレーターなどを、本社展示場で発表した。
同社では2021年以降、資材の高騰などによって製品価格も上昇するなか、メラミン天板から強化シートに変更するなどで、リーズナブルなボリュームゾーンの製品を開発。「ギャバン」は前板50色カラーオーダー対応の食器棚・レンジボードで、同社の同カテゴリの製品の中でも、比較的リーズナブルな価格帯での提案となる。レンジボードは幅が1000㎜から200㎜刻みに1800㎜までの間で、合計5タイプから選択できる。食器棚についても、600㎜タイプのもの以外に1000㎜、1200㎜サイズの3種類から選択できるようになっている。ボディーカラーは基本色がウォールナット色で、別注でホワイト色も可能。前板色×サイズ×本体色のバリエーションの豊かさがポイントだ。
また、レンジボードの「アトラス」は、松田家具のなかでもトップクラスのスペックをもつ製品だ。食器棚については、幅は600㎜。レンジボードは1000㎜から2000㎜まで、100㎜単位でオーダーできる。高さは最小1850㎜から、100㎜単位で最大2250㎜まで対応可能。奥行きについても、都心などのコンパクトな住まい空間に対応する450㎜タイプのものをラインナップ。本体カラーもウォールナット色、ブラック色、ホワイトなどのカラーバリエーションを用意した。天板色は5色、前板は50色から選択できるため、1000通りの組み合わせから、好みに応じて選択が可能だ。また、パナソニックが開発した、アブラヤシの廃材を使用して製作した「パームループボード」を、同社でも初めて採用。SDGsにも対応する製品として、環境配慮の姿勢も企業としてアピールする。
このほか、注目サービスとして、同社が昨年夏から始めた「カラーシミュレーション」が公開されていた。PCやスマートフォンの画面上で、お気に入りのカラーやパターンの組み合わせを見つけることが可能。3Dのため、画面での縮小や拡大も自由自在だ。前板や本体色、天板のカラーを選択し、幅や高さも様々なパターンから選びながらシミュレートすることができる。多くのバリエーションから選択できる同社の製品だが、シミュレーターを用いることで、より迅速にわかりやすく、選択したパターンのイメージを伝えることが可能となる。シミュレーションでは、選んだ幅や高さなどに応じて金額も都度表示される。このサービスは松田家具のホームページから特設ページにアクセスすることで、閲覧が可能。
なお、現在シミュレーションが可能なアイテムは、食器棚「ダーウィン」「ネクシア」、TVボード「シーザー」、タンス「フォルテ」の4アイテム。今後は推移をみながら、掲載アイテムを増やしていきたい考えだ。このカラーシミュレートサービス自体は小売店に向けたものだが、一般ユーザーも閲覧は可能だ。既に販促ツールとして、東京インテリア家具などの販売店でも採用されており、より導入社の拡大を進めていきたいとしている。