ニトリホールディングス 「もうすぐ世界で、グループ1000店舗達成記念祭」記者発表会を開催 似鳥昭雄氏、武田政則氏、永井弘氏が出席

ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)は2024年1月31日、「もうすぐ世界で、グループ1000店舗達成記念祭」の記者発表会を「ニトリ赤羽店」で開催した。発表にはニトリホールディングス(以下、ニトリHD)の似鳥昭雄会長、武田政則副社長、ニトリ取締役専務の永井弘氏が出席。なお、ニトリHDの白井俊之社長は、体調不良により不参加。(※役職については2024年2月1日現在の役職で表記)

左から永井弘氏、似鳥昭雄氏、武田政則氏

冒頭ではニトリHDの似鳥会長が挨拶。
「3月で、念願の1000店舗を達成することになりました。ここまでこれたのは、日本国民の皆さまが支持してくださったおかげかなと思っています。最初は札幌。北海道からスタートし、北海道の方にお世話になりました。そして、何もわからない私達を、次に関東の方々が支持していただきました。その後勢いをつけまして、現在に至っております」
と述べたうえで、創業からの経緯を振り返った。なお、3月にオープン予定の「ニトリ敦賀店」が、グループ1000店舗目となる予定だ。

これまでの店舗数拡大について話す似鳥昭雄会長

北海道から、そして全国へと規模を拡大していくことになった経緯については、20代後半の時期に訪れたアメリカ研修の影響が大きかったと同氏。
「ロサンゼルスへ行ったときに、あまりの豊かさに感動し、驚いたのです。日本はアメリカに比べて、50年、70年ぐらいは遅れています。品質もアメリカのものは良かったですし、一番はやはりコーディネート。部屋をちゃんと使えるように再現し、非常に美しかったのです」
と当時を振り返った。ニトリはその後、チェーンストア理論にもとづき、30年計画を立てて実行に移し、現在では中国、東南アジアを中心とした海外にも店舗を拡大している。

「原料から商品化に至るプロセスを、すべて当社グループ行うということは、やはりお客さまの求めている商品を、私たちが企画設計しデザイン、生産するということが大切です。このためには、力をつけなければいけませんし、力をつけるためには店数が必要です。それにより、他社に負けない価格帯のものが出来上がります。1000店を達成することによって、さらにパワーアップします。ようやく実を結んできたと思っています」
と似鳥会長。ベトナムには自社工場を建設するなど、規模拡大の勢いは止まらない。

また似鳥会長は、2024年2月1日付のニトリHDおよび子会社のニトリに関する取締役人事についても言及。
「1月31日まで、事業会社のニトリは武田政則氏が社長でしたが、今年からは海外に年間100店の勢いで出店を進めていきたいため、今後特に海外に力入れていきましょう、という会社の方針になりました。したがって武田氏には、ニトリHDの副社長として、この2月1日から海外の事業に専念してもらうということもありまして、やむなしで私がニトリの社長をやらざるをえないな、と。次世代経営者はいないのかということについては、グループの子会社の社長の年齢層は、40代後半から50才前後ぐらいまでで、8人いるんですよね。だから、次の子会社社長にはまだもう少し、時間がかかります。したがってまだ勉強してもらおうということで、長くはないですが、私が10年ぶりに事業会社のニトリの社長をやってみようということになりました」
「また、ニトリHDの常務執行役員兼ニトリ営業企画室長だった永井弘氏が、このたびニトリの取締役専務になりましたが、彼は8年ほど前にスカウトして、当社に来てもらいました。まだ8年で経験は少ないものですから、もう少し違う部門も経験してもらおうかなとも思っていたのですが、今回このようなことになりまして、私の片腕として業務全般を担ってもらい、早いうちに引き継ぎたいなと思っています」
と述べた。

海外に生産拠点を置くニトリは円安の影響を受けているなか、武田氏が海外事業に専念して海外での売上比率を上げることで、為替リスクを低減させて経営の安定につなげることがねらいだ。一方で、ニトリの取締役専務に就任した永井氏は、2015年9月にニトリグループに入社。似鳥氏は、
「ニトリの社長に復帰した私の補佐、社長代行として、直接私の経験などを彼に習得してもらう、ということです」
と、同氏のノウハウを永井氏に継承していく考えを示した。

ニトリHDの似鳥昭雄会長(左)と、武田政則副社長(右)

続いて、ニトリHDの武田政則副社長が挨拶。
「もうすぐ1000店舗ということで、通過点ではありますが、これまで1000店舗に向けてずっと努力をして進めてきました。これは私どもにとっても大変大きなお祭りということで、今回はこの記念祭をさせていただくことにしました。今回はグループということですので、日本だけではなく世界中のニトリ、そして島忠やNプラス店舗で同時に開催します。世界同時開催というのも、今までで初めてです」
と述べた。なお、「もうすぐ世界で、グループ 1 ,000 店舗達成記念祭」は、2024年2月1日から900アイテム、2月17日からは最大3600アイテムを、期間限定で値下げして販売する。

なおニトリグループは、第2期30年計画として、2032年に国内外で3000店舗、売上高3兆円を目標に掲げている。海外での店舗拡大の今後について似鳥会長は「今後数年のうちに、海外だけで1年間で150、200店の出店ペースで拡大できるようにしていきたいです。まずはアジア、それができたら次はおそらくヨーロッパですね。また再度、アメリカということもあると思います」と展望を語った。

また、武田副社長は「3000店舗に向けて、あと2000店です。諦めることなく全社一丸となって必ず達成したいと思っています」と話した。

新たにニトリの取締役専務に就任した永井弘氏

ニトリの永井弘取締役専務はホームリビングの取材に対して
「似鳥会長の持っていらっしゃるもの、”なるほど、経営者とはこういうことか”というところを、どれだけたくさん、早く吸収できるか。今までわかっていたつもりのところでも、距離感が変わるとまた変わってくる面もあると思いますので、その点が非常に大事なことだと思っています。今日も改めて、”一号店からやってこられた創業者の想い”というのは、並んで聴いていても、思うところがありました。私はそれに対して”何が足せるか”ということを考えながら、日々会長のもとでやっていきます」
と、取締役専務就任にあたっての抱負を語った。

(佐藤敬広)

https://www.nitorihd.co.jp/