【2024「第56回大川家具新春展」ピックアップ⑤】シギヤマ家具工業 伝統工芸の「組子」の技術を活かす「優雅」「風雅」などの新シリーズ コントラクトのウッドハウス提案も

シギヤマ家具工業(福岡県筑後市、鴫山国廣社長)は、2024年の大川家具新春展で大川産業会館に出展。で伝統工芸の「組子」を組み合わせた新シリーズ「優雅」「風雅」「雅」などの製品などを大々的に発表した。

伝統工芸の「組子」の技術を用いたこれらのシリーズは、同社グループの技術を活かして製造。

コントラクト系のアイテムを手掛けるシギヤマデザインテックで、前職で組子細工作りに携わった経験をもつスタッフを中心に、プロジェクトを組んだという。

このような伝統工芸の組子を採り入れたデザインのアイテムを開発するのは初めてとのことだ。材はホワイトオークおよびウォールナット。

「優雅」からは、「KUMIKO ANDON」などの照明アイテム、ソファ、リビングテーブルなどをラインナップした。

室内用アイテムでは、「ウェイク」シリーズのTVボードやソファなどもラインナップに加わった。ナチュラルな質感が特長の同シリーズは、ソファ背面に収納棚を設けることができ、組み合わせなども可能だ。

このほか、ブースでは同じくシギヤマデザインテックが開発したウッドハウス「KINOKA」の展示および、コントラクト事業の施工事例が紹介された。

シギヤマデザインテックでは、病院や店舗などの造作家具の設計・製造および施工を行う家具内装工事業、住宅や公共施設什器などの家具販売・OEM家具提供などを行う法人向け住宅関連事業、10㎡以内で建てることができる木造小屋の企画開発・販売を行うウッドハウス開発販売事業、一般家庭用家具製造部門の家具事業の主に4つの事業を手掛けている。

この「KINOKA」はヒノキ材を使用したウッドハウス。基本的には、家屋の増築用の木造建築物としての製品だ。10㎡以内の増築であれば、建築申請が不要のため、この寸法以内での製品を開発している。小屋には窓もオプションで設けることが可能となっている。通常の居住空間とは別に、ワークスペースなどにも使用可能な別空間となるため、顧客などからも注目を集め、問い合わせも増えてきているという。