【2024「第56回大川家具新春展」ピックアップ➆】シキファニチア 曲線の美しいフォルムが特徴のチェア「ナスビ」

シキファニチア(福岡県朝倉市、志岐秀明社長)が大川家具新春展2024に出品したのは、ダイニングチェアの「ナスビ」などの新モデルだ。

洗練されたチェアを多く産み出しつづけている同社だが、座りごこちにまず重きをおきつつ、デザインや価格のトータルポイントをいかに高くできるかを意識しながら、ものづくりに取り組んでいる。座り心地のよさの担保もさることながら、強度をしっかりともつことが根底にある。

ここ10年ほど、北欧系のやさしさを醸し出すアイテムが若年層にも受け入れられているが、同社でもやわらかな空間を醸し出すようなナチュラルなデザインと色合いのアイテムが次々と生み出されている。そのような中でも、新作の「ナスビ」は、曲線の美しいフォルムを特長とするアイテムだ。

コンパクトなサイズ感で、ノックダウンで組み立てるデスク「クッキー」などもブースでは展示。カフェや旅館といったコントラクト案件でも多くの導入事例がある同社のアイテムだが、より販路を拡大すべく、チェアだけでなく小物系の商材の開発も今年から進めていく方針のようだ。「椅子屋さんがつくる、スタイリッシュでコンパクトなパソコンデスクなどもあるといいなと思っています」と志岐社長。同社の技術を活かした新たなアイテムの誕生にも期待が高まる。