英国羊毛公社が国際羊毛機構(IWTO)と連携し、バンガー大学バイオコンポジットセンターにより実施したものである。

本研究の目的は、異なる素材を充填した寝具の性能を比較することであり、すべての試験は、英国の小売市場で 一般的に販売されている同程度のトグ値(10~10.5トグ)を持つシングルサイズの掛布団を対象に実施した。比較対象となった充填素材は以下の通りである。
本試験では、睡眠環境を考える上で重要な2つの要素である「熱特性」と「水分移動」に焦点を当てて評価を行った。

熱性能試験 – 試験①
試験方法 各掛布団から、充填材の厚みをそのまま保持した状態で、30cm × 30cmの正方形サンプルを切り出した。 試験前には、一定の条件を保つため、サンプルを室温23℃、湿度50%(相対湿度)の環境下で保管した。その後、FOX 300熱伝導率測定装置を使用して試験を行った。この装置では、掛布団のサンプルを温かいプレートと冷たいプレートの間に挟み、素材を通して熱がどれだけ容易に移動するかを測定した。上部プレートは10℃、下部プレートは30℃に設定され、温度差が作られた。各サンプルを通過する熱量を測定し、異なる掛布団の充填素材がどれだけ効果的に断熱性能を発揮するかを比較した。熱伝導率の数値が低いほど、その素材の断熱性能は高いことを意味する。

ウール 掛布団は、試験で使用された他の掛け布団と比較すると一般的にロフト(かさ高)が低く、薄く見えたり ボリュームが少なく見える傾向がある。そのため、ウール掛布団は暖かさが劣るという消費者の一般的な誤解が生じることがある。しかし、今回の試験結果はこの認識に直接反するものであり、ロフトが低いにもかかわらず、ウール掛布団が優れた断熱性能を発揮することを示している。
熱性能試験、湿度バッファリング試験、水分透過試験、湿度・水分試験などから得られた貴重なデータを消費者への認知度を高めるために順次公開するとしている。
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