
中国の家具・インテリア見本市「Furniture China 2025」および「Maison Shanghai 2025」が、9月に上海で開催される。両展示会は、中国国内外のメーカーやデザイナー、バイヤーが集結するアジア最大級の家具・デザインイベントとして、業界の持続可能性と革新をテーマに掲げている。
2025年のテーマは「BEYOND NEXT」。家具デザインと製造の“次”を見据え、持続可能性・素材革新・国際的コラボレーションを通じて業界の未来を再定義しようというメッセージだ。前回(2024年)は、来場者数16万人以上、出展企業3,500社を超える規模で開催され、今年もさらなる拡大が見込まれる。
上海新国際博覧中心(SNIEC)で開催される「Furniture China 2025」では、ガーデンファニチャーやESG対応型のコントラクト家具など、新たなパビリオンが登場。オフィス・商業施設・文化空間向けの高品質家具に加え、持続可能な製造と環境配慮がキーワードになる。また、製造とデザインをつなぐFMC ChinaやFMC Premiumなどの併催イベントも充実。サプライチェーンのハブとしての機能も高めていく。
一方、SWEECC(上海世博展覧館)で同時開催される「Maison Shanghai」は、生活スタイルをテーマにした展示構成が特徴。4つの専門ホールに分かれ、ホームデコ、インスパイアアート家具、OEM/ODM直販ゾーンなどが並ぶ。併催されるデザインフォーラムやワークショップは100以上にのぼり、国内外のトップクリエイターが集う。特に注目されるのは「ゴールドアイデア・デザインアワード」と「Maison Design Conference」で、次世代のデザイナーと業界を結びつける場となる。
来場者は、DTS(Digital Trade Show)アプリを通じて365日商談が可能なオンラインプラットフォームにもアクセスできる。物理的な展示会に加えて、デジタルでのB2B接点が拡大しており、時間や場所に縛られない国際的な取引の促進が期待される。
出展者および来場希望者は、公式ウェブサイトまたはDTSアプリから事前登録が可能。対象はデザイナー、バイヤー、家具メーカー、小売業者、建築関係者など、家具・インテリアに関わるあらゆる業界関係者。世界の家具・インテリア市場における未来のトレンドを体感できるこのイベントは、ビジネス機会はもちろん、持続可能なデザインの最前線を知る絶好の場となりそうだ。
【開催概要】
Maison Shanghai 2025
日程:2025年9月9日〜12日
会場:上海世博展覧館(SWEECC)
Furniture China 2025
日程:2025年9月10日〜13日
会場:上海新国際博覧中心(SNIEC)