Kvadrat(クヴァドラ)は、2025年6月にデンマーク・コペンハーゲンで開催されたデザインフェスティバル「3daysofdesign」において、レジデンシャル向けの新作カーテン&ラグコレクション「Frequency(フリークエンシー)」を発表した。開催期間中はショールーム全体を用いたインスタレーションが展開され、光、色、動き、リズムをテーマとした演出が来場者の五感を包み込んだ。
今回のコレクションには、クリエイティブ・ディレクターのIsa Glinkに加え、Studio Meyers & Fügmann、Studio Greilingといった実験的な感性を持つデザイナー陣が参加。「Frequency(周波数)」というテーマのもと、紡績・織り・プリント・染色に最新技術を融合させたテキスタイルは、音や色調、構造的リズムの可視化を試みるような内容となっている。光の波長と吸収反射の特性に着目し、色彩の重なりによって生まれるプリズムのような視覚効果がコレクション全体に通底する要素だ。
素材面では、アルパカやラマといった動物繊維の他、パイナップルの葉から抽出された天然繊維PALF、難燃性の再生ポリエステルTrevira CS、オーガニックコットンとヘンプの混紡素材など、持続可能性と高機能性の両立を志向している。Kvadratのサステナブルな思想がデザインと融合し、単なる装飾品にとどまらない意味をテキスタイルに宿らせているのが特徴だ。
カーテンシリーズには、「Set Up」や「Set In」といったリバーシブルサテン構造のほか、グラフィックパネルのような「Scan」、伝統キャンバス風の「Kanou」、視覚的リズムが印象的な「Roadstar」、そして天然素材の味わいを活かした「Lama Lino」や「Palf」などが揃う。多くのモデルにおいて再生素材や未染色繊維を使用しながら、色の階調、透過性、手触りなど多様な感覚刺激を盛り込んだ。
同時に発表されたラグコレクションでは、「Souma」や「Kelim」シリーズにスーマック技法やフリンジ加工などの手工芸的要素が導入され、最大45色のバリエーションによるパーソナライズ提案も可能となっている。Kelimのナチュラルカラーやフリンジのカスタマイズにより、商業空間からパーソナルレジデンスまで幅広く対応する構成が目指されている。
展示期間中、KvadratはVitraと共にポップアップカフェも開設。KvadratのテキスタイルとVitraの家具を組み合わせた空間で、シェフMikkel Karstadによる季節の料理が振る舞われた。