【ニュースリリース】ムラコシ精工 耐震ラッチ「PFRシリーズ」が2025年度グッドデザイン賞

ムラコシ精工の耐震ラッチ「PFRシリーズ」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン賞」を受賞した。震動時のみ機構が作動して扉の開放や引き出しの飛び出しを抑え、退路の確保と二次被害の抑制に資する点、日常時は目立たず使用感に干渉しない点が総合的に評価された。受賞を機に、同社は販売拡大と“デザイン活用”のものづくりを一層推進するとしている。

製品は、阪神・淡路大震災で露呈した収納扉・引き出しの危険性を着想源に開発を開始。振動検知からロックまでを金具内で完結させる構造とし、長期の改善を重ねて現在も進化を続ける。審査では、災害時の安全性と日常の使い勝手を両立させる“見えにくい領域のデザイン”としての貢献が指摘された。
グッドデザイン賞は1957年創設のデザイン評価制度を継承する国際的アワードで、受賞の象徴「Gマーク」は生活の質向上や社会課題解決に資する優れたデザインとして広く認知されている。

同社は受賞効果を販路開拓や採用プロモーションにも波及させる構えだ。とりわけ住宅・建材流通では、地震対策の最後のひと手として、施工現場で選びやすいパッケージや提案資料の整備が鍵となる。住宅設備・家具メーカーとの協業を視野に、製品群の体系化や適用範囲の明確化を急ぐ考えだという。