【取材】新店舗レポート:ベガコーポレーション  LOWYA渋谷宮益坂店を開業へ 3Dシミュレーションとライブスタジオを備えた体験型旗艦店

家具・インテリアEC「LOWYA(ロウヤ)」を展開するベガコーポレーション(福岡市博多区、浮城智和社長)は2025年12月19日に、東京・渋谷にブランド初の体験型ストア「LOWYA渋谷宮益坂店」をオープンした。

店舗面積は約660㎡で、渋谷駅東口からほど近い渋谷協和ビル1~2階に出店。2027年9月末までの期間出店を予定しており、同社のリアル店舗としては13店舗目となる。

最大の特徴が、XR技術を活用した3D空間シミュレーションだ。自社開発のコーディネートアプリ「おくROOM」の3Dデータを、Apple Vision Proを用いてMR空間上で体験できる「おくROOM LAB」を常設。ユーザーはゴーグルを装着し、LOWYA製品を3D空間に配置しながら、間取り・テイスト・予算を入力することで、AIが自動生成するレイアウト案を確認できる。従来もアプリ上での3D確認は可能だったが、実寸大の家具が視界に立ち現れる体験は店舗ならではのものとなる。大型ソファなどオンラインではサイズ感が伝わりにくい商品の購入を後押しする狙いがある。

2階には、同社初となる常設ライブ配信スタジオ「LOWYA SNS Studio」を設置。InstagramやTikTokなどで展開している公式SNSアカウントと連動し、週1回以上、年間100回超のライブ配信を計画する。新商品の紹介だけでなく、視聴者からのコメントを踏まえた色展開の決定や、人気投票をもとにした新色追加など、双方向の開発プロセスをリアルタイムで発信。店舗は「体験の場」であると同時に、LOWYAブランドの配信スタジオとしての役割も担う。

店舗1階は若年層の単身者とファミリーの双方を想定し、北欧ナチュラルやナチュラルモダンなど複数のテイストでLD空間を構成。

2階はソファ・デスク・ラグに加え、家電やルームウェアも交えた暮らし全体の提案に比重を置いた構成とした。

SNSで話題を集めた「木製折りたたみダイニングテーブルセット」や、幅2.41mの大型ソファ、収納付きカウチソファベッドなど、オンラインではサイズ感や機能が伝わりにくい商品を中心に体験機会を用意する。

渋谷店では、1940〜60年代のミッドセンチュリーデザインをLOWYA流にアップデートした新シリーズ「ネオメトロ」も発表。短期間で開発を進めながら、従来のナチュラルやスタイリッシュといった定番テイストに、新たなテイスト軸を加える狙いだ。曲線を効かせた収納家具や、ウッドとメタルを組み合わせたテーブルなどを中心に展開する。

LOWYAの実店舗は現在12店で、渋谷宮益坂店が13店目となるが、同社はあくまで「道半ば」と位置付ける。今後も首都圏近郊の大都市を含め数十店舗体制を構想している。

浮城社長は「商品ジャンルの拡充やサービスの進化など、取り組みたいことはまだ多い。渋谷宮益坂店を情報発信とOMOの中核拠点と位置付け、家具・家電・雑貨を横断した新しい暮らしのスタンダードを提案していきたい」としている。

(佐藤敬広)