宮崎椅子製作所(徳島県鳴門市、宮崎勝弘社長)は、2026年4月21日から25日までイタリア・ミラノで開かれるミラノデザインウィークに出展する。会場はブレラ地区の「INODA+SVEJE design office」で、欧州で人気の高い製品を中心に約25点を展示する。新たに取り扱いを始めるファブリックや革との組み合わせも紹介する。
同社はベルギーのディストリビューターと欧州販売のパートナーシップを結び、2015年から輸出を開始した。国内外のデザイナーと職人が手掛ける意匠性と仕上げの良さが評価され、欧州市場で販売実績を積み上げてきた。今回の出展も、現地市場での販売拡大とブランド浸透を進める取り組みの一環となる。


今回の展示では、小泉誠氏デザインの「R+R」スツールとハイスツールを復刻し発表する。2004年に発表された製品で、宮崎椅子製作所がオリジナルチェアに取り組み始めた時期を代表する一作の一つだ。直線的で簡潔な構成の中に、各部へ曲線や曲面を織り込んだ意匠が特徴で、欧州市場で改めて評価が高まり、復刻生産に至ったという。


このほか、Anker Bak氏デザインのラウンジチェア「KUMO」と「KUMO ottoman」も並べる。金物には医療用機器部品メーカーと共同開発した部材を採用し、リクライニング機構を備える。オットマンはクッションを外すとサイドテーブルとして使える設計とした。

Kristian Vedel氏デザインの「MODUS dining arm」も展示する。ビンテージ品を3Dスキャナーで解析し、各部材を精密に描き起こして復刻したもので、背とアームが体を包み込む構造に特徴がある。

同社は2026年3月19日から22日に中国で開かれた「デザイン上海2026」にも出展しており、小泉誠氏デザインのロッキングチェア「tonton」が「Design Shanghai Picks賞」を受賞した。販売パートナーのNEW TIME CHINAとの共同出展は4回目で、現地での販路開拓を継続している。アジア市場に続き、ミラノでの展示を通じて欧州での訴求をさらに強める。
