「第5回地元工務店が生きぬく会IN宇都宮」 新たな学びで住宅業界の変化に対応

 「第5回地元工務店が生きぬく会IN宇都宮~2023年からの住宅市場に向けて、いま学ぶ!~」が、10月27日に栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤで開催された。主催は地元工務店が生きぬく会実行委員会。

  冒頭、地元工務店が生きぬく会実行委員会の德冨 総一郎会長が挨拶。「私もエンドユーザーに対応する工務店の一部でありますが、メーカーさんや販売店さん、流通の方々といった様々なところが、色々な工夫をしながら乗り越えていかなくてはいけないという機運の中で、厳しい中で取り組んでいらっしゃると思っております。ただ、このような苦しいときにこそ、実はいろんな知恵がやはり生まれてきます」とし、「今日はそのような意味では、新しいこの局面を乗り切るような考え、直前に迫っているいろいろな法改正といったものに対してどう考えていくのかといったことを見据えたプログラムになっていると思っておりますので、皆さんにここで一つ何かの気づきを得ていただき、地元発展にまた貢献していただければと思っております」と述べた。

 その後、「省エネ」「経営」「コミュニケーション」「技術」「仕入」の5つのテーマでそれぞれ講演が行われた。「2025年4月の建築基準法改正に伴い、新築事業者が対応すべきこと」「問屋・販売店・工務店の付き合い方(ディスカッション)」「住宅業界の2024年と今後の予測」などの各講演が、第1会場および第2会場の2か所でそれぞれ同時並行で行われたのち、基調講演の「木造住宅の耐震性を考える」が実施された。

 全体の講演を通して、販売店および工務店が積極的に関係を築いていくべきであること、近年は高層ビルも木造での建造が進められる案件が増加するなど、木造がどんどん脚光を浴びていることなど、木材が見直されている時期に来ていることなどが話題となり、参加者は熱心に各講義に聞き入った。