リビタ 「オパス有栖川」のメディア内覧会を開催 「R100 tokyo」ブランドの2種のコンセプトルームでラグジュアリー空間を提案

リビタ(東京都目黒区、長谷川和憲代表)が展開するマンションリノベーションブランド「R100 tokyo」のひとつ、オパス有栖川(東京都港区南麻布5丁目、2004年竣工)の2種のコンセプトルームが、このほどメディア向けに公開された。

©Tomooki Kengaku

「R100 tokyo」は、都心の100平米超えのマンションの本質的価値の創造に取り組むブランド。「東京を豊かに暮らす」をテーマに、2013年よりスタートした。現在は都心の5区を中心としたエリアで展開している。都内で永く評価されている住宅地を厳選し、ゆとりある住まい、受け継がれる邸宅を目指してリノベーションを手がけている。都心部で100平米を超える新築マンションの供給は少なく、高層マンションが多いため、閑静な住宅地での100平米超え新築マンションはさらに少ないのが現状だという。

今回発表したコンセプトルームの一つ目は、芦沢啓治建築設計事務所が設計を、家具製作はカリモク家具が担った。約220平米の空間には、建築家と共に特定の空間のためにデザインされたプロダクトを展開するカリモク家具のブランド「Karimoku Case」の別注家具が並ぶ。

置き家具や造作の建具、また内窓のサッシについてもカリモク家具が製造を担当し、空間全体の統一感をもたせた。木材にはオークのほか、テーブルやチェア等の家具にはケヤキ材を初めて採り入れた。


©Daisuke Shima

2種目のコンセプトルームは、最上階の約210平米。

ルーフバルコニーも構えるこの居室は、設計をケース・リアルが担当、インテリアのコーディネートはE&Yが担った。

左官仕上げ、スモークガラスを用いたオリジナルの内窓サッシなど、外と内の繋がりを意識した空間づくりがなされている。

また、インテリアは既製品を中心に揃えられているが、全体をほぼ間接照明で整え、穏やかな落ち着きある空間を演出。幅木や天井にも適度に丸みをもたせるなど、細部にもこだわりを含ませた。

E&Yのセレクトによるアート作品がちりばめられていることも特徴の一つ。エントランスには北城貴子、リビングにはBIEN、ダイニングにはLucas Dupuyの各氏によるアート作品が置かれている。これらは住み手が決まっていない中での選定のため、抽象表現を特に重視して選定された。

販売実績は、2024年1月時点で327戸。会員組織の「R100 tokyo the club」は約6300人が加入している。購入層は主に30代~40代の起業家などがメインで、同社ではこの層を「New Luxury」層と定義。予算は1~2億円規模がメイン層ではあるが、昨今は5億円超の高価格帯層の割合も増加しており、主に中国を中心とした富裕層が会員に名を連ねる傾向にあるようだ。

市場動向としては、国内富裕層は年々増加傾向にあるといい、都心部の不動産取得については、外国人によるものが特に活発になってきている。新築の住宅着工戸数は減少し、既存住宅の流通量は増加傾向にあることから、今後もリノベーション市場はさらに活性化することが見込まれている。

(佐藤敬広)