【イベント】DESIGNART TOKYO 2025 時代の転換期に迫る「本能美の追求」 10日間にわたるデザインとアートの祭典が開催 10/31~11/9

日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」が、2025年10月31日(金)から11月9日(日)までの10日間、東京の表参道、六本木、渋谷、銀座、東京方面などの各エリアにて開催される。世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、デザイン、アート、インテリア、ファッションなど、多彩なプレゼンテーションが都内各所で繰り広げられる回遊型イベント。

毎年時代の先を行くテーマ設定で注目を集めるDESIGNART TOKYOのオフィシャルエキシビション「DESIGNART GALLERY」は、今年は渋谷の中心部に位置する「MEDIA DEPARTMENT TOKYO」を新たな拠点として開催される。

本集合展の総床面積は3フロア合わせて1,145m²(345坪)にも及び、この大規模な空間演出を、香港を拠点に国際的に活躍する建築設計事務所COLLECTIVEが日本で初めて手掛ける。「DESIGNART GALLERY」の会場内にはインフォメーションセンターも設置され、表参道、六本木、銀座、東京方面への回遊の起点となる見込み。

国際交流の焦点:フランスデザインの創造性と異文化交流

本フェスティバルでは、アンスティチュ・フランセの支援により実現した「French Design Focus at Designart Tokyo」が、現代フランスデザインの創造性と多様性に焦点を当てる。この展示は、革新的な素材や持続可能な実践、そして大胆な美学に至るまで、フランスデザイン界の活力と国際的潮流との対話を映し出すものであり、日本の人々に新たな視点と異文化交流への参加を促すことを目的としている。参加デザイナーには、Mathilde Brétillot、Gala Espel、Claire Renard and Jean-Sébastien Blanc氏らが名を連ねる。

伝統技術の再定義:平和合金 × we+ による「Unseen Objects」

富山県高岡市の鋳物会社である平和合金と、コンテンポラリーデザインスタジオwe+のコラボレーションによるコレクション「Unseen Objects」は、鋳物文化の舞台裏に着目する試み。高岡市は日本で唯一、銅器鋳造の伝統的工芸品産地として指定されており、1906年創業の平和合金は、ブロンズ像のような大型鋳造からロストワックス鋳造による繊細なアート作品まで多岐にわたる鋳造を行ってきた。

we+は、鋳造プロセスを丁寧にリサーチし、製造過程で使用される道具や治具、素材の質感、あるいは偶発的な造形といった、これまで見過ごされてきた魅力に焦点を当てる。本作品群は、高度な鋳造技術の本質を作品へと昇華させることで、鋳造文化の価値を再発見し、再定義することを試みている。2025年のMATTER and SHAPE(パリ)やMilan Design Week(ミラノ)で発表された花瓶のコレクションに加え、新作家具も発表される予定。

デジタルと触覚の融合:ユジン・リンの多層的なアイデンティティ表現

台北とロンドンを拠点に活動するマルチディシプリナリー3Dデザイナー/ディレクター、ユジン・リン氏の初の個展「東京ニンフ (若虫)」が、MEDIA DEPARTMENT TOKYOと代々木八幡のクリエイティブスペースCONTRASTの2会場で同時開催される予定である。

本展に登場するニンフ(若虫)たちは、有機的なものと機械的なもののはざまに生きる変容的な存在として描かれ、手仕事とデジタル技術を融合させることで、変容とアイデンティティを多層的に表現している。手作りの紙の彫刻が触覚的な側面を象徴する一方、3Dプリント作品は未来的なフォルムや素材と融合し、再解釈された彫刻として提示される。さらに、映像作品ではニンフの世界が動き出し、インタラクティブスクリーンでは鑑賞者の動きがリアルタイムでニンフの姿に変換され、鑑賞者と作品の境界が曖昧になる動的な体験が提供される。

垣根を越え、時代の本質を問う作品が集結するイベントとして、今開催も注目が集まる。