【ニュースリリース】杉山製作所 新作4点を国内発売 「Factory展 #14」で手仕事の鉄家具と製造現場を公開

杉山製作所(岐阜県関市、島田亜由美社長)は、今年のミラノ・フォーリサローネで発表した新作チェア4モデルを国内発売し、張地や金物も刷新した最新総合カタログ「Furniture vol.02」「Hardware/Iron leg/Display vol.02」を発刊する。これに合わせ、同社本社で体感型イベント「Factory展 #14 ― The Beauty of Handicraft in SEKI」を2025年11月4日~21日(平日、10:00~17:00)に開催。ミラノ会場を再現した展示と工場見学ツアーを通じ、鉄の「切る・曲げる・たたく・つなぐ・けずる」という手業と、デザイナー/職人の共創から生まれる構成美・線美を訴求する。

新製品は、帯の連続線を一筆書きのように表現した「OBIアームチェア」(デザイン:伊藤浩平、W520×D500×H769・SH450・AH630、約8.8kg、6万5千円~)、丸パイプの量感と木部で柔らかさを強調した「ROTONDAチェア」(デザイン:村澤一晃、W560×D520×H750・SH450、約6.8kg、8万3千円~)、繊細な骨格と包容感を両立した「TSUZUMI Poltrona」(デザイン:村澤一晃、W540×D515×H769・SH440・AH645、約7kg、9万円~)、屋外対応を追加した「PF屋外アームチェア」(SUGIYAMA R&D、W540×D515×H769・SH440・AH645、約4.5kg、6万円~)の4点。

OBIアームチェア
ROTONDAチェア
TSUZUMI Poltrona
PF屋外アームチェア

いずれも鉄フレームに各種座材を組み合わせ、最小限の部材構成で十分な剛性と快適性を確保。屋外モデルは防錆下地と耐候塗装、排水・通気性を考慮した座背構成、スタッキング対応とし、座クッションも別売で用意する。ROTONDAは回転させながらのスタッキング姿も意匠に含め、塗装色で印象の振れ幅を持たせた。

「Furniture vol.02」                     「Hard ware / Iron leg / Display vol.02」

総合カタログでは、新作・リニューアル品の追加に加え、革のラインアップを更新。触感・耐久性・メンテナンス性を高め、住宅から商業・ホスピタリティ案件までの採用拡大を狙う。

「Factory展 #14」では、フォーリサローネ2025の展示をショールーム内に再現し、4脚の椅子を軸にデザイン・設計・製造・広報の「手の痕跡」を壁面で可視化。一枚板テーブルや2026年向けプロトタイプ、更新された張地革も体験できる。予約制の工場見学ツアーは、治具の役割や工程ごとの工夫など普段見えない“段取りの技”を解説付きで公開。

11月21日にはコミュニティ企画「Shake hands」を同社本社で実施し、サプライヤー・デザイナー・販売パートナーと来場者の交流を促す。15:00からレセプション、15:30からギャラリートーク(伊藤浩平氏/村澤一晃氏/同社・村上友計)、16:30から「共創から生まれるブランド力」(村澤氏/島田社長/村上氏)を予定する。