ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)は、ニトリグループとして初となる春夏の新商品展示会を2026年2月17日に開催した。

会場はニトリホールディングス東京本部(東京都北区)。家具をはじめ、寝具・ラグなどのソフト商品、キッチン用品や収納などのハード商品、家電に加え、アパレルなども含めた総合提案の場として設けた。

同展示会は、3~6月に発売予定の約3500アイテムの中から、生活者の声を起点に開発した新商品合計約300アイテムを集めた。

家具の入口として同社が押し出しているのが、昨年9月より販売を開始しているコーディネート家具「KPシリーズ」。

9点合計9万8410円(税込)で、新生活に向けた部屋単位での買い揃え提案を示した。

ソファ領域では、梱包形態から逆算して商品を組み立てる発想を前面に出した。ゆったり座れるサイズ感を保ちながら、2梱包で持ち帰り可能とする「圧縮梱包ソファ」を用意し、売価5万9990円(税込)、5月発売予定とした。圧縮梱包によって配送効率を高め、CO2削減への寄与も示している。

加えて、体験型の提案として「シアターソファ」を投入する。ヘッドレスト部から音を出し、「シアターモード」では座面のバイブレーションが重低音と連動する仕組みで、家庭内の没入体験を狙う。売価は24万9900円(税込)で、5月発売予定。

ダイニング周りでは、食事用途にとどまらない滞在時間の長さを意識した商品も盛り込んだ。座面が前にスライドし、背もたれが後ろにリクライニングするチェアを2万7500円で用意し、ひじ付きタイプとしている。ダイニングでリラックスして過ごす時間を想定した提案で、汚れやひっかき傷に強い張地を採用した点も訴求する。

家具領域の中でも寝具の機能化は今回の見どころとして位置付けた。独自に開発した「AIマットレス」は39万9900円(税込)と高価格帯となる。

1万人の体格データを分析して導き出したアルゴリズムを搭載し、内蔵のエアスプリングを自動調整して体圧分散性を高める。身長・体重・寝姿勢の変化を感知し、素早くフィットさせる設計とし、3月より販売開始する。

同じく39万9900円(税込)の「スマートベッド」も提示した。センシング情報に基づきベッド角度を自動調整できる加重センサーシステムを搭載し、専用アプリでの情報表示やIOT機器と連携する。こちらも3月より販売開始。

今回の家具提案を俯瞰すると、エントリー層にはセット化と価格の見通しを与え、中上位帯には「持ち帰りやすさ」や「音・振動」といった体験価値を重ねる二層構造が際立つ。実需と嗜好の分化が進む中で、購入障壁の低減と満足度の上積みを並行して狙う。
(佐藤敬広)





