英国羊毛公社が国際羊毛機構(IWTO)と連携し、バンガー大学バイオコンポジットセンターにより実施したものである。
本研究の目的は、異なる素材を充填した寝具の性能を比較することであり、すべての試験は、英国の小売市場で 一般的に販売されている同程度のトグ値(10~10.5トグ)を持つシングルサイズの掛布団を対象に実施した。比較対象となった充填素材は以下の通りである。

本試験では、睡眠環境を考える上で重要な2つの要素である「熱特性」と「水分移動」に焦点を当てて評価を行った。
水分透過試験
この指標は、掛布団を通して水分が移動する速度を示すものであり、数値が高いほど水分移動が速いことを意味する。試験結果は、ウールが他の試験素材よりも多くの水分を移動させるだけでなく、その移動速度も大幅に速いことを示している。温度が上昇すると、ウール掛布団は再び動的に反応し、50℃の条件では37℃の場合と比較して約2倍の速さで水分を移動させた。他の掛布団素材でも高温条件では水分移動速度の増加が見られたが、もともとの水分移動量が少なく、その増加速度もウールと比較すると大幅に遅い結果となった。温度データは1分ごとに記録され、8時間の試験期間にわたり、各時間毎の平均値が算出された。




熱性能試験、湿度バッファリング試験、水分透過試験、湿度・水分試験などから得られた貴重なデータを消費者への認知度を高めるために順次公開するとしている。

