第18回国際ガーデン＆アウトドアEXPO（GARDEX）がこのほど、幕張メッセで開催された。主催はRXJAPAN（東京都中央区）。同見本市は園芸・アウトドア、空間演出に関する商材が集う展示会だ。今年の開催は同時開催展を含め８５０社が出展、３日間合計で３万５８０８人が来場した。
会場内はそれぞれのゾーンに区分けされたが、屋外用の家具の展示は主に「アウトドアリビングゾーン」「ホテル・商業施設向け空間デザインゾーン」「キャンプ＆レジャー用品ゾーン」「ガーデン雑貨ゾーン」に多くの出展社が見られた。
ANKER &ZIMMER（千葉県市川市）は、「ホテル・商業施設向け空間デザインゾーン」に出展。同社は空間設計／外構工事として、一戸建て新築、リフォーム、リゾート、別荘の外構設計および施工を手掛けるほか、エクステリア提案やアウトドア、ガーデン用品の製造販売、輸入販売も手掛けている。今回は屋外で使用可能なソファや照明、テーブルなどを展示。ブースに展示されたアイテムはすべてフルオーダーが可能だ。
石川（東京都台東区）は、テイジンテント生地をはじめとしたテント生地、ポリエステル帆布、ターポリン、不燃幕材、塩ビフィルム、その他特殊生地等の卸販売を手掛けている。今回のメインの展示は大型の屋外用パラソルだが、そのパラソルの下には同社が取り扱う屋外用のダイニングチェアやテーブルが展示された。チェアのフレームはアルミで、ファイバーやシンセティックラタン。重量は３・１㎏でスタッキングも可能だ。
北欧を中心とした雑貨・家具などの輸入・卸販売を手がけるKo Design Concept（東京都港区）は、デンマークのferm LIVINGのアイテムを展示。同社はferm LIVINGの国内総代理店だ。ferm LIVINGは屋外用のソファなども手掛けており、今回の見本市にも屋内外で使用できる、デザイン性の高いソファやプランターなどを展示した。海外でコントラクト実績もある同ブランドの商品は、ホームユースからカフェ、ホテルなど幅広いシーンに合わせることができる。
静岡県浜松市のデザインカンパニーであるSTYLE FACTORY（浜松市中区）は、「人生はヴァカンス」をコンセプトに、デザインコンセプト、素材の選定、細部やディティールに徹底的にこだわり、空気感や世界観を大切にした建築をプロデュースしている。代表の赤堀氏がフランス、ドイツ始め、東欧諸国にまで足を運び、自らの眼で選んだものを採用し、直輸入している。今回のブースは日本初登場のポーランドTarasola社のパーゴラに、フランスのMaison de vacancesの屋外用ソファなどのアイテムを展示した。
ハンワホームズ（大阪府泉南市）は、屋外で使用可能なチェアなどの展示を行った。同社は海外の様々な国から商品を仕入れており、東南アジアをはじめ、イスラエルなどの地域からもアイテムを輸入している。今回は「DEPOS」「HIGOLD」といったブランド製品を展示。同社ではハウスメーカー向けの提案も行っており、より販路を拡大していきたいとのことだ。
不二貿易（北九州市若松区）は、アメリカンフェンスやパラソル、屋外用チェアなどのアイテムを展示した。都内で開催される他の見本市にも多く出展する同社だが、アウトドア系アイテムに絞った展示で今回は訴求。ホームセンターなどのバイヤーが多く訪れたようだ。フェンスなどはカフェなどにも使用できることから、エクステリア関係の来場者からの引き合いもある。また、屋外に配置する収納ボックスなども、需要が高まっているという。
オランダに本社をおくvidaXL社は、園芸、家具、スポーツ用品、ハードウェアなどのカテゴリーで幅広い製品を提供する企業だ。日本へ本格的に進出したのは昨年からだ。 適正な価格設定と短い納期を訴求。社名にある「vida」は「人生」、「XL」は「大きくて手頃な生活」を意味している。全世界でも 35 以上のローカル Web ショップを展開しており、取り扱い製品数は３０００点以上にのぼる同社。今回の出展では屋外用家具として、竹やラタンの材を用いたソファなどのアイテムを、広めのブース面積をもって展示した。生産は中国、ベトネム、インドネシアで行っている。国内の大手家具販売店バイヤーやグランピングのコンサルタント、造園関係者なども同社ブースに視察に訪れたという。販路は随時拡大中と、同社サイトマネージャーの髙橋智泰氏。今後の展開に注目が集まりそうだ。
（佐藤敬広）
