エコール羊毛100%住宅用断熱材 ウールのセーターを着た家

創業70年の羊毛専門企業・長尾商事(本社・名古屋、長尾和彦社長)。
羊毛100%断熱材は単なる懐古主義ではなく、研究に研究を重ねた最新の自然素材の断熱材だ。
私たちを守ってくれた肌着やセーターや布団と同じように大切な家も守りたい。そんな願いで開発された。

自然の中で健康に育った羊から丁寧にウールを刈り取り、洗浄し乾燥。弾力性や硬さなど適したウールをシート状に加工し何層にも重ね、加熱しながら断熱材の厚さに圧縮し製品化する特許製法だ。
ロール状に巻き取られ、建築現場へ。家一棟につき羊80〜120頭分のウールが使われている。これで夏の暑さ対策、冬の寒さ対策だけでなく壁内調湿・保全対策にも有効だ。
毛刈りされた羊たちは体が軽くなり、牧場を走りまわり、新鮮な牧草を充分に食べ健康的に成長し、
翌年またウールをヒトに供給してくれる。同社の建材専門家である宮川祐輔マネジャーは、「自然との共存、環境の維持、生活と健康、そして家族を守る羊毛100%住宅用断熱材は一般住宅のみならず幼稚園や学校など次世代の子供たちを育てる場面でも要求されつつある。」と将来性を述べている。