長尾商事　住宅用断熱材エコール　-Nagao Shoji-

羊毛原料から各種製品を開発する長尾商事（名古屋市中区、長尾和彦社長）は、住宅用断熱材エコールを羊毛100％で製造する日本で唯一の羊毛企業だ。
【結露発生の原因】
同社は、羊毛断熱材は結露対策にも貢献していると報告している。室内結露が起きる原因としては、室内の温度が開口部を通して外に逃げていくときに起きる。開口部とは、窓やドアなどの部分で、いちばん熱の逃げやすい部分。従って結露対策を考えるには、家全体のバランスを考えることが大切となる。例えば窓は断熱性の高い2重ガラス木製サッシにする、また断熱材だけで防げるものではなく、ドアなども断熱性の高いものにするなどの対策を施せば、結露対策に効果がある。壁の中を高断熱にしただけでは結露対策にならない。
【壁内結露】
また、壁内も結露の影響を受ける。ポリエステルやガラス繊維の場合は、水分が表面に液状で付着するので、基本的には壁の中の温度が低くなると水分が付着して断熱機能の低下が起こる。羊毛は、水分を分子で捕らえ、羊毛一本一本の繊維内に取り込んでしまう性質がある。そして、壁内が乾燥すると水という液体ではなく、分子として繊維内から放出する。このことからも、水の分子を取りこんだ羊毛は、氷点下でも最適な断熱機能を維持する。

長尾商事　企業WEBサイト：http://nagao-shoji.co.jp/