【シズオカ[KAGU]メッセ2023 ピックアップレポート(3) 塩川光明堂】 「HITOSIO」ブランドを拡充、個性的なデザインの「View」「CRACK」などを提案

塩川光明堂(静岡市駿河区、塩川達也社長)は、ミラー製品「View」シリーズや「CRACK」シリーズを中心に展示した。

新製品の「View」シリーズは、ブルーやピンクのグラデーションが特徴的な製品。それぞれ「ブルーアワー」、「ビーナスベルト」と呼ばれる空の色を、ミラーに表現している。室内空間でも窓のようにミラーを飾ることで、空間をより広く見せることが可能だ。フィルムを表面に貼って装飾するなど、飛散防止の加工も施してある。

グラデーションのフィルムは関連業者への特注によるもの。実用性も兼ね備えるべく、グラデーションは製品下部のみに配した。ターゲット層は20代~30代を視野に入れている。

「CRACK」シリーズは、縦横無尽に走る直線を組み合わせたデザインミラーで、インテリアコーディネーターなどからの評価が高い製品だ。今年2月のIFFTでも同製品を出品したが、同時開催された建材・資材展へ来場したホテル関係者などから、注目が集まったという。

同社は昨年、「HITOSIO」ブランドを発表し、前回のシズオカ[KAGU]メッセ2022でも発表したが、この「HITOSIO」ブランド製品を実店舗で販売することにより、ブランド認知を高めていきたいようだ。理想とする鏡が市場にはなく、「造作で手掛けたい」というコーディネーターが鏡の分野では多いといい、そのような層にも「HITOSIO」ブランドの各製品の訴求を図っていきたいとする。EC販売も一部で行っている同社だが、やはり実物をユーザーの目で確かめてもらうことを大切にし、一つ一つの商品を丁寧に販売していきたいとする。小ロットでより高品質なものを手掛けていきたいという塩川光明堂の姿勢が表れた展示内容に、来場者も足をとめ、じっくりと製品を確かめていた。