アルテジャパン(東京都新宿区、坂義臣代表)はこの度、総合カタログを刷新、「Mirror, Table & Accessory Vol.49」を発刊した。同時に2023年10月3日から11月29日までの期間、新宿区本社兼ショールームでミラー及び、セブ島のセブストーンを使ったテーブル、ウィスキー樽材をアップサイクルした「Re:Barrel(リ:バーレル)」、大理石のテーブルなどの新作発表会を開催している。
建物に入ると目の前には、ベルギーのDEKNUDT MIRRORS(デクヌートミラー)社とイタリアのMO.WA(モワ)社による新作の鏡が多数並ぶ。ミラーには様々なデザインが施されていて、実用的な鏡というよりは、空間にアクセントを与えるインテリア用品の趣が強い。
多くの鏡面にはプリントが施され、デザイン性の高い鏡に仕上がっている。鏡面に模様はなにもないという従来の考えから脱却したミラー製品は、国内でなかなか見ることはできない。特にLuxuryシリーズの「Arbo」は切り株の断面模様が鏡面自体にプリントされていた。外枠の形状も不規則に凸凹した縁に仕上がっていて、切り株の外殻を想起させる。複雑な外殻の形状をとるために、水圧を使ってカットしているという。その他、青や赤紫、オレンジの流線形が描かれた鏡も展示されていた。これらの鏡は、鏡としての機能を残しつつインテリア性を高めた製品だが、機能をさらに抑えてインテリア性をより高めたものも展示された。ビビッドな橙と白の花が描かれた「Museo」は背景のほとんどが黒で、ミラー部分はわずか全体の2割程度だった。鏡面が黒いことで、花のデザインがより引き立つ。ミラーというよりもむしろ、空間を彩る絵にミラー機能が備わっているとも言える。「鏡はヨーロッパでは室内演出のアイテム、すなわちインテリアの一つとして捉えられています。今回の製品は特にその色合いが強くなりました。住宅はもちろん、ホテルやレストランといったコントラクト案件でも活用頂ければと思います。」と坂社長は自信を見せる。
地下の展示エリアではミラーの他、新作家具も展示された。黒いフレームのミラーの要望が増えたことから、新たにラウンド型のミラー、BK―600も発売。洗面で子供と並んで使える、ツインミラーも新たにLa luceシリーズに展開した。どちらも洗面所用防湿加工済ミラーを使用している。
家具では、セブストーンの新作テーブルも展示。同シリーズ前作のテーブルやコンソールは、海で採れるマクタンストーンを使ったものだったが、今回はセブ島の山の石を用いた。前作に比べて目が詰まっており、石でありながら柔らかい手触りが特徴的だ。
ウィスキー樽のオーク材を再利用して家具にした「リ:バーレルシリーズ」からは、新色「琥珀色」のワークデスクとハイチェアも新たに発売。在宅ワークだけでなく、親子で学習できるリビングデスク需要も狙ったデザインに仕上げた。また、リ:バーレルの立て掛け型鏡は転倒防止措置もあり、全身が映る大型サイズとして新たにラインナップに追加された。
その他、イタリア産の天然大理石天板のテーブルトップも新たに発売。近年、同社は石を使った家具の取り扱いが大きく増えた。石、木、ガラスを扱い、インテリア製品を世に送り出している。ショールームに訪れて、石のラインナップを知って購入するケースも増えてきたという。新作発表会は始まったばかりだ。今後、多くのインテリアコーディネータ等を招待し、製品周知に努めたいとした。