日本ウッドデザイン協会 「WOOD DESIGN EXPERIENCE」を丸ビルで開催 少花粉スギとスギ材で木の魅力を体験

一般社団法人日本ウッドデザイン協会(JWDA:東京都千代田区、隈研吾会長)は、2024年6月14日(金)および15日(土)の期間、東京都千代田区の丸ビル1階マルキューブにおいて、「WOOD DESIGN EXPERIENCE~木を使って、暮らしと街と社会を良くする2日間@東京~」を開催している。

JWDAは、木を暮らしの中に普及させること、特に国産材の利用拡大のため、ウッドデザイン賞を展開。様々な顧客・ユーザーが木を使うためには、木の社会的な意義も必要であるとの考えのもと、活動に取り組んでいる。

今回のイベントは林野庁の補助事業として、スギ材を中心とした木材利用による花粉症対策やカーボンニュートラルへの貢献などについて、一般ユーザーに周知を図ることを目的とした。スギやヒノキ材を含めた木材の利用を進め、森林資源の活用と持続可能な未来の実現を目指すことを趣旨とし、サーキュラーデザインを実現する木質展示空間において、日本各地の地域木材を使用したプロダクトなどを展示している。イベントでは、体験型プログラムとして、木造建築や木質化の最新トレンドセミナーや、国産材で製作した楽器を使用しての音楽ライブ、木育ワークショップ&ライブ、ライフスタイルトークショーなども開催。

林野庁によると、国内のスギ人工林の半数以上が本格的な主伐期を迎えており、花粉発生源のスギ人工林を減らしながら、花粉の少ない森林への植え替えが可能であるとのことだ。花粉の少ない苗木として、「無花粉苗木」「少花粉苗木」「低花粉苗木」「特定苗木」の4種類がすでに植栽に使用されている。

飛騨産業 「kids furniture」
ナイス/柏木工 「大杉クラウンチェア」
ナイス 「Gywood」(天板)、内田洋行/ナイス 「PLENA table」
イトーキ カフェテーブル「ノックワークウッド」(ラウンドタイプ、ナラ材)と、ワークチェア「バーテブラ03ウッド」(クリ材)

会場に置かれた展示製品は、主に同協会が主催するウッドデザイン賞における、これまでの受賞製品を中心に選定している。家具では飛騨産業の「kids furniture」や、ナイス/柏木工による「大杉クラウンチェア」、イトーキのワークチェア「バーテブラ03」、内田洋行/ナイスの「PLENA table」などが並んだ。展示品はレンタル製品を基本とすることで、ゴミの排出を抑えているほか、会期終了後は公共施設等の家具として転用を図る。

なお、2024年7月5日(金)および6日(土)には、名古屋会場「KITTE 名古屋イベントスペース」においても、同イベントの開催を予定している。