
日本インテリアプランナー協会東京(JIPAT:東京都品川区、佐藤勉会長)が2025年2月19日に、在日フランス大使館において「Salon de IP 2025コマーシャルワークは、アートかサイエンスか?」開催した。
今回の講演ゲストは株式会社キュリオシティのグエナエル・ニコラ氏。コマーシャルな空間に求められる要素とは、アートのような独創性か、計算されたデザインなのかといったテーマに基づく内容が話された。
二コラ氏は「GINZA SIXなどは、当初はエスカレーターが左回りで設計されていたが、これを右回りにするようにお願いした。これは風水の考えによるもの。施設内の通路はくねくねさせることで、様々な店が見えるようにと考えた。エレベータードアやモニターも右肩上がりの斜めのデザインとした」と話すなど、これまでに手掛けてきた事例などについて説明した。
デザインの中で意識している要素については「私はフランス人だが、日本の暮らしが長く、フランスよりも日本のことの方が理解しているつもりだ。フランスでは時代ごとに“壁”がある気がする。しかし日本は時代ごとによる“壁”が良い意味で無いので、アイデアにも障壁がない。文化は関係ない、人間のためにデザインする。そのような時代のレイヤーを消して透明にしていかなければいけない」と、デザインについての持論を展開した。