家具・インテリアの国際見本市「Furniture China」が30周年の節目を迎え、テーマ「Beyond Next」を掲げて開催された。今号では出展社の中から注目の企業をピックアップする。

浙江省の紹興市に本拠を構えるXilinmen Furniture社は、マットレスを中核とする寝具・ベッドルームファニチャーを一貫展開する企業だ。事業は家庭向けのリテールに加え、ホテル・不動産向けのB2B、OEM/ODMまで広がり、近年は「睡眠の質」向上をキーワードに素材・構造・計測の各領域で研究投資を拡大している。

製品はスプリング(ポケットコイル)からフォーム系、ハイブリッド構造まで幅広いマットレス群が主軸。ベッドフレーム、ボックススプリング、ベッドルーム収納、ソファなどソフトファニシングも手掛け、寝具一式をトータルで提案するのが特徴だ。中国国内の直営・加盟店網を通じた販売に加え、ホテルチェーンや開発系案件向けの一括納入、さらには輸出も行うというのが同社の基本モデル。創業来のマットレス専業を核に、ブランド・チャネル・サプライチェーンの三位一体で継続成長を図っている。

直近の注目点は「睡眠産業化」への舵切りだ。リテール領域では高反発・低反発・多層ハイブリッドといった快適性軸に、温度・湿度管理、生体負荷低減などの機能軸を掛け合わせた上位ラインを拡充。契約市場では、ホテルのブランド基準や地域特性に合わせたカスタム仕様の比重を高めるなど、川上の素材調達から川下の導入・保守までを一気通貫で設計する。これにより、価格帯の広いポートフォリオで国内のミドル~プレミアム層、海外の案件需要の双方を取り込む。


売上は、国内が約7割、海外が約3割の比率だ。海外で最も多く輸出しているエリアはヨーロッパで、イケアのOEMも手掛けており、これがヨーロッパの売上の約4割を占めるという。


日本向けではニトリなどにも輸出、アイリスオーヤマの3つ折りマットレスなどのOEMも手掛けている。日本向けの出荷実績としては、8割以上がEC企業に対してだといい、日本市場には今後も日本企業のOEMでの供給で輸出を強化したいようだ。日本のECサイトなどでは低価格帯のマットレスが徐々に増えてきていることから、同社でも価格・コストパフォーマンスを意識した製品開発に取り組んでいるという。



